愛知民報

【12.05.13】愛知県中央メーデー「若者に仕事」「原発ノー」 戦争と貧困、ファシズム許さない

 
 消費税増税・TPP(環太平洋連携協定)参加反対、震災復興と原発ゼロ、賃上げ、安定雇用などを求めて1日、第83回メーデーが開催されました。

 愛知県では名古屋、豊橋、安城、瀬戸、春日井、江南、一宮の各市計7会場で約5000人が参加しました。名古屋市中区の白川公園で開かれた県中央メーデーには約4000人が参加しました。

 榑松佐一実行委員長(愛知県労働組合総連合議長)は、非正規労働者の増大による貧困と格差の広がり、民主党野田政権の消費税増税、原発再稼働、TPP参加、日米軍事同盟強化などの暴走や、憲法と民主主義を踏みにじる橋下「大阪維新の会」の動きを批判。労働者・国民の最大の課題として「戦争と貧困、ファシズムは二度と繰り返してはならない」と力説しました。

 日本共産党の岩中正巳県委員長、3・11明日につなげる実行委員会の外山孝司実行委員長らが連帯と激励のあいさつをしました。参加者は「若者に仕事を」「もうだまされない、原発ノー」「子ども・障害者・高齢者を守れ!福祉は国民の権利」などの横断幕やプラカードなどをかか
げ、繁華街をデモ行進しました。

岩中正巳日本共産党愛知県委員長のあいさつ

 野田内閣は、被災地復興と被災者の生活再建、原発事故の原因究明と全面補償などやるべきことをやらずに、消費税大増税と社会保障大改悪、TPP交渉参加、原発再稼働の道をすすんでいます。

 これは国民が望む道ではなく、アメリカや財界が求める道です。こうした古い政治にしがみつく限り、日本の政治・社会の新しい道は開けません。これが多くの国民の認識になりつつあります。

 2大政党の行き詰まりの中で、マスメディアには連日、橋下「大阪維新の会」が登場しています。しかしその政策は、小泉内閣の新自由主義「構造改革」を極端に推しすすめるものです。

 そして大阪市職員への思想調査のように憲法や民主主義を踏みにじってファシズムにひた走る、まさに特異な危険性があります。こうした勢力が伸びても政治はいっそう危険な方向にすすみます。

 政治の閉塞状況を打開するために、あらゆる分野で労働者・国民のたたかいを広げ、悪政をくい止めて切実な要求を実現しましょう。日本共産党は皆さんと一緒に、全力で頑張っていきます。