愛知民報

【11.12.11】敬老パス改悪許さぬ 河村行革に市民の怒り広がる

 
 河村たかし名古屋市長が、市の収支不足のなかで減税を恒久実施するために、暮らし・福祉にかかわる事業の「仕分け」を、利用者の声も聞かずに強行したことに市民の激しい怒りが起きています。

 とくに敬老パスを守ることは市長自身の公約であり、見直しは許されません。

 11月議会で日本共産党の田口一登議員は「敬老パスを現行通り維持すると断言せよ」と追及。市長は「今の段階では言えない」と言明を避けました。

 岡田ゆき子議員は、市に寄せられた市民の意見の98%が健康や経済に効果があるとして敬老パスの継続や拡充を求めていると指摘。「これほど評価されている事業はない」と現行制度の存続を迫りました。

 敬老パスを現行通り存続させる運動や、女性会館や野外学習センター存続の請願運動などが行われています。

 高年大学鯱城学園の学生会とOB会は議会全会派と市長に要請。日本共産党市議には、連日のように請願紹介の要請がきています。

 全日本年金者組合愛知県本部は2日、名古屋市の繁華街で敬老パスの現行通りの存続を求める宣伝・署名集めに取り組みました。

 高齢者から高校生まで、幅広い人たちが署名に応じ、大学1年生の女性(18)は「パスがあるからおばあちゃんが元気に外出できる。名古屋の宝を守ってほしい」と話しました。30分で108人の署名がありました。