全日本年金者組合愛知県本部は、緊急医療情報容器「ハート君」の普及活動に取り組んでいます。
「ハート君」は、独居高齢者が災害や急病に備えて緊急連絡先や病歴を書き、自宅冷蔵庫に保管するキット。
万一の時に救急隊員の目につきやすい自宅内の場所に、「救急医療情報 冷蔵庫に入っています」のステッカーを貼ります。キットの背たけは缶ビールより高く見つけやすくなっています。
女性部が組合結成20周年を機に7月に開始し、10月までに500本以上普及しました。女性部長の峰野康子さん(69)は「『ハート君』は救命と緊急連絡を同時にできる?いのちのバトン?です。このバトンの普及で、多くの高齢者とつながっていきたい」と話します。
県本部は、高齢者の命を守るこの運動を組合全体の取り組みに発展させようと、10月にキット普及委員会を設置しました。
県本部副委員長の西岡久男さん(77)は「各地の消防署と連携し、自治体の施策として広げたい。これまで巡回バス実現の運動で各地の共同が広がったが、今度は命を守る共同をつくっていく」と意気込みました。
キットは1本200円。問い合わせは同組合052(238)2680へ。