日本共産党の「第33回あいち赤旗まつり」が6日、名古屋市緑区の大高緑地で開かれ、雨模様のなか6000人以上が集いました。同党の小池晃政策委員長が記念講演し、「震災復興、原発ゼロにむけて共産党を大きくし総選挙に勝利しよう」と訴え。参加者は大きな拍手と歓声で応え、総選挙勝利の決意がみなぎりました。
小池晃政策委員長が記念講演 佐々木憲昭衆院議員(比例代表予定候補者)も決意表明
記念式典では、岩中正巳県委員長があいさつ。「野田首相は世界の首脳たちの前で、通常国会で消費税増税法案を成立させると約束した。財界とアメリカの?使い走り?政治に正面から反撃し、日本共産党を大きくし、総選挙勝利に全力をあげる」と表明しました。
小池氏は「TPP(環太平洋連携協定)交渉参加や庶民増税・大企業減税にひた走る野田政権によって、震災復興が遅れている」と批判。「人間と共存できない原発の廃止を決断し、自然エネルギーへの転換に全力あげる政治をつくろう」と呼びかけました。
小池氏は、世界では大企業経営者が「増税は金持ちに対して行え」の声を上げ、1%の富裕層を優遇する米国社会に抗議するウォール街の行動が世界に広がろうとしていると指摘しました。
その上で、「日本でも多くの人たちが?自己責任では命は守れない?と考え始めている。TPP反対のたたかいが大きくすすみ、国民は新たな政治を求めている。この可能性を実現する力は、日本共産党の躍進にある」と訴えました。
佐々木憲昭衆院議員(次期衆院選比例東海ブロック予定候補者)が決意表明。「復興財源について、誰のための増税か、誰のための減税かをただしていく。アメリカ・財界いいなり政治に正面から対決できるのは日本共産党だけ。最後まで全力をつくす」と述べました。
井上哲士参院議員は「核兵器の廃絶を求めるみなさんの声が世界を動かしている。核の犠牲者を2度とつくらない思いで、原発ゼロの日本をつくるために全力をあげる」とあいさつしました。
小池氏の講演を聴いた女性(62)は「TPP参加がなぜいけないのか、農業だけではなく、日本の医療も破壊されることがわかった。反対の声を広げたい」と話しました。男性(67)は「選挙で共産党が勝利し、消費税増税をストップさせたい」と、署名コーナーでサインしました。
TPP参加反対 県内農産物に人気
中央舞台の最後は、歌手のきたがわてつコンサート。参加者全員で「ヒロシマの有る国で」「そんな町を」の歌を大合唱しました。
参加者は、津軽三味線“わいん”の演奏、「かすりの会」による鬼剣舞、齋太郎節、相馬盆歌など東北3県の民謡と踊り、各後援会が取り組んだ80の大もぎ店街で食事を楽しみ交流しました。
銘酒、笹かまぼこ、ふかひれスープ、白石温めんなど東北被災地物産展も好評でした。
農産物コーナーでは、農業者が新鮮な野菜や果物を販売。「TPP参加反対。愛知の農業を育てよう」と訴えました。
コマの大道芸、人形劇、猿まわし、青年のステージ、うたごえ広場、赤旗文化セミナー発表会など、子どもから大人まで多彩な企画を満喫しました。
3人の子連れで参加した女性(33)は「まつりには子どもの頃から参加していますが、いつでもにぎやかで良いですね。子どもも思いきり楽しんでくれました」と満足そう。一緒にいた女の子は「ポニーに乗れてうれしかった」と言いました。
会場で日本共産党員と、日本民主青年同盟員が増えました。