日本共産党は、河村たかし名古屋市長がすすめる事業仕分けに反対し、「?福祉壊し?を許しません」と訴えるニュース配布や宣伝に全力をあげています。
市は、敬老パス、保育料、少人数学級などの生活支援施策を見直す「事業仕分け」を21日から3日間予定。11日まで市民意見を募集しました。
北区では10日、共産党の支部がショッピングセンター前で宣伝。買い物客と対話し、「意見募集」用紙への記入を呼びかけました。
夜間保育園のパート労働者は「夜遅くまで必死で働き保育料を払うお母さんを苦しめる権利は誰にもありません」と記入。
「敬老パスを守って!」と書いた68歳の女性は「市長は私たちに役立つことは何一つやってこなかった。今度は減税をごり押しするための住民投票を言い出したけど、大企業を儲けさせるだけ。いい加減にしてほしい」と言いました。
西区では、市営住宅を訪問し「仕分けで駐車料金も見直されます」とハンドマイクで訴え。住民から意見書が寄せられました。
東区では本村伸子県常任委員と支部の人たちが、ショッピングセンター前で宣伝・対話に取り組みました。
共産党名古屋北西地区委員会には、約300通の意見書が届いています。緑区の共産党支部も住宅地でのハンドマイク宣伝に取り組んでいます。
私も改悪反対 低所得者の立場で 小池田忠 緑区・森の里荘自治会長
市営森の里荘の入居者の7割ほどは月額所得10万4000円以下の階層で、高齢者や片親世帯などの低所得者が集住しています。
市は市営住宅の駐車場料金が民間駐車場より安いと指摘しますが、要は値上げしたいということです。
病院通いが多い高齢者にとって、車の必要性は高い。近隣のスーパーが撤退し、遠方の大型店に行かないと買い物ができない状況も広がっています。また市営住宅は名古屋の周辺部に多く交通の便が良くありません。
駐車場料金が家賃の半額くらいまで上がる可能性もあります。値上げをすべきではありません。
私も改悪反対 欠かせぬ敬老パス 榊原篤 七桜会(中村区の老人会)会長
私たちは敬老パスを日常的に使います。老人会でも「大いに外に出よう」と呼びかけています。栄でも名駅でも気軽に行けることが最大の魅力です。
中村区には名鉄バスもありますが、敬老パスを使うために時間を遅らせて市バスを選ぶ高齢者もいます。普段歩いているところでも「今日は疲れたからバスで」と短い区間でも利用することもできます。
以前のように無料で交付すれば、もっと喜ばれることでしょう。敬老パスの改悪で、出歩けない年寄りを増やさないようお願いしたい。
力あわせ市政かえる 市民犠牲許すな連絡会事務局 武藤貴子さん
河村市長の「事業仕分け」は新たな行革の手段です。
市長の保育料値上げ提案を市民の運動で2年連続ストップさせたのに、「仕分けで市民が判定したことだから」と値上げを強行する――こんなやり方ですべての市民サービスを切り捨てたら、自治体とは言えません。大企業を儲けさせるために市民に我慢が強要されることになります。
私たちが行った市民アンケートでは「年金が減ったのに国保料が上がった」「目が見えずひとり暮らしで買物にも困っている」などの悲鳴を聞きました。こういう人たちに手を差しのべるのが政治の責任ではないですか。
様々な分野の人たちと力を合わせて、市政を変える流れを大きくしたいと思います。