特別養護老人ホーム建設をめぐる不正申請の疑いで家宅捜索を受けた「中日看護センター」が無届けで経営する有料老人ホーム(豊明市)の入所高齢者にたいする虐待の疑いが問題になっています。
同センターの虐待問題を、行政当局に告発したのは日本共産党です。
2007年当時、同センター従業員によると、入所者の緊縛や居室施錠、肉が露出するほど悪化した床ずれなど異常な状況がありました。
従業員の相談を受けた日本共産党の林信敏元県議、加藤典子名古屋市議(当時)、前山美恵子豊明市議らが07年6月、愛知県や豊明市に実態調査と改善指導を要請。同センターが名古屋市緑区に同様の施設建設を計画していたところから、名古屋市にも注意を促しました。人権擁護委員会にも虐待を告発しました。
この結果、県などは中日看護センターにたいする調査と指導をおこないました。
入所中に死亡した高齢者は20名前後にのぼるとされ、虐待との関係が問題視されています。
日本共産党の林氏は「経営者の責任は重大です。背景には、高齢者を病院から締め出し、介護を民間まかせにする社会保障破壊政策があります。政策転換が必要です」と語っています。