春日井市松河戸地区の産業廃棄物焼却施設の建設に反対してきた住民運動団体の「守山の会」は5月14日、同区内で勝利総会を開きました。
同焼却施設は住民が「欠陥施設」と指摘したにもかかわらず、愛知県は設置を許可。完成後、試運転段階で爆発事故や悪臭が発生。住民の追及で、県は今年2月に許可を取り消しました。
総会で大島良満同会会長は、13万4千人分を集めた署名活動や6年間の裁判など10年間におよぶ運動を振り返り、操業前に許可取り消しに追い込んだのは全国初の成果と評価。今後は地域の環境改善の運動をすすめると抱負を語りました。
事業者が同施設の許可申請を県に提出した当時、県議会で許可に反対した日本共産党の林信敏元県議が挨拶。「住民運動が県を動かした」と述べました。
同会は、運動を記録した冊子をつくる予定です。