県営名古屋空港(豊山町)で、自衛隊機の利用割合が高まっています。
同空港は、県が設置・管理する小型機専用の民間飛行場に位置づけられています。民間機は、同空港と福岡など地方都市を結ぶ小型旅客機、報道機関、消防、警察などのヘリコプターや軽飛行機です。
併せて、隣接する航空自衛隊小牧基地の所属機や米軍機が使用する“軍民共用飛行場”になっています。
2010年度の同空港の利用状況によると、全体の着陸回数が横ばいの中で自衛隊機が増えており、自衛隊機の割合は07年度の34・2%から10年度は39・9%に高まっています。小牧基地に空中給油・輸送機4機が配備されたことによる増加とみられます。
05年以降、定期航空路線を運航してきたJAL系のジェイエアが今年3月に撤退し、代わって参入したフジドリームエアラインズ(FDA)の路線が福岡線、熊本線などに限られるなかで、11年度以降は自衛隊機の割合がさらに高まり、“自衛隊飛行場”化が強まると見られます。