愛知民報

【11.04.17】浜岡原発 2009年駿河湾地震 停止しても停電なし 火力、水力でカバー

 「浜岡原発が運転を止めても停電しない」という事実があります。

 想定東海地震の震源域の真上にある中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)。
「世界でもっとも危険」と言われています。

 2009年8月11日に発生した駿河湾地震の影響で、浜岡原発は2カ月近く営業運転を停止しましたが、地震の揺れによる家庭などの停電はあったものの、原発停止による停電はありませんでした。

 中電の広報担当者は本紙の問い合せに当時の状況について「火力、水力発電所の発電分でカバーした。電気は電線がつながっていれば、発電所の場所にかかわらず融通できる」と説明しました。

 中電の発電の主力は火力。同社の総発電量に占める原子力発電の割合は10・7%です。全国9つの大手電力会社の平均原発依存率22・9%のほぼ半分。

 浜岡原発を停止しても火力など他の電源から必要電力を供給できます。
 

中部電力発電量







中部電力発電量(2009年度末発電設備別)
種類 発電量 割合(%)
火力 23,904千kw 73.3
水力 5,219千kw 16.0
原子力 3,504千kw 10.7
風力 6千kw 1.0
合計 32,632千kw
(中部電力広報資料より)