愛知民報

【11.02.13】名古屋市議選3月4日告示、13日投票へ

共産党16予定候補 展望語り、新しい流つくる

6日投開票された名古屋市議会解散の賛否を問う住民投票で、解散賛成が過半数となり、74人の市議全員(欠員1)が解職されました。出直しの市議選は3月4日告示・13日投票の日程でおこなわれます。1人の代表を選ぶ市長選挙から多数の代表を選ぶ議員選挙へ政治戦の性格が変わります。民主党政権への不信と怒りが高まり、政党の支持状況が流動化するなか、各陣営は生き残りをかけて市議選へラストスパートをかけています。

問われる議員のあり方

解散投票は議会不信が噴き出す結果となりました。出直し市議選では、議会と議員のあり方が問われます。
問われる議員のあり方
 日本共産党は、民意反映・行政監視・政策提案という議員の役割をしっかり果たし、議員の報酬半減やムダな海外視察の中止などの議会改革、暮らし・景気最優先の市政づくりに取り組む政策を示しています。
 民主党の政策は、行政民間化による公的福祉の解体と議員を市長の部下にする「議会内閣制」の導入。自民、公明、みんなの党の基本路線も住民犠牲の「構造改革」路線です。
 減税日本は、減税継続・地域委員会全市拡大・議員報酬半減という河村市長の3政策だけ。同市長の「コピー政党」です。ある候補者は「河村改革がいいか、悪いかは正直、一言では言えません」と無責任な態度です。

試される政党の値打ち

政党支持が流動化するもとで、政党の値打ちが試される選挙になります。
試される政党の値打ち 
前回の市長選で河村市長を推薦した民主党は今回は“対決”に変身。自民党は民主推薦の石田候補に相乗り。民主、自民は支持基盤が崩れてきています。公明党はなりふり構わずに河村市長に接近しました。市民から「まったく無定見」と批判が出ています。
 「市民が主人公」の立場をつらぬく日本共産党の政治姿勢は鮮明です。民主党政権のもとで広がる閉そく状況を打開し、新しい政治の流れをつくろうと訴えています。
 同党を有権者の選択肢からはじき出すキャンペーンや「既成政党と地域政党の対決」に埋没させる宣伝がありますが、同党市議団の実績と役割はそうした、攻撃をはね返す内容をもっています。

多数激戦

日本共産党は現有8議席の絶対確保と前進をめざし全16区に候補者を擁立します。
 民主党は現新28人の候補者を発表し、第1党維持の構え。自民党は現新23人が名乗りをあげています。公明は現有14を12にしぼります。みんなの党は新人6人を発表。減税日本は現職1人と新人31人を発表しています。
 多数激戦となりそうです。