民主党の菅直人内閣は昨年12月24日、2011年度予算案を閣議決定しました。政府予算案には、大企業を応援する法人税5%減税を実施する一方、高齢者や障がい者の年金や一人親家庭の児童扶養手当を削減するなど国民犠牲の内容がふくまれています。
愛知県関連事業の予算は県民から批判のでている大型公共事業が目白押しです。
設楽ダム34億円
本体工事未着工で「検証」中の設楽ダム(総事業費2070億円)の関連事業費34億5千万円が盛り込まれました。今年度より7億円増です。
同ダムは天然記念物ネコギギが生息する設楽町内の豊川上流に国が建設を計画。環境団体から建設中止を求める声があがっています。
導水路3億円
徳山ダム(08年度から運用)の水を愛知県に引く木曽川水系連絡導水路(総事業費890億円)に調査費3億5000万円が計上されました。使途のない水をかかえた徳山ダムに続く、「二重のムダづかい」との批判がおきています。
第2東名も
道路整備費1兆2358億円には、2014年開通をめざす第2東名・名神高速道路の引佐ジャンクション(JCT)~豊田東ジャンクション間の用地買収費と建設費が含まれています。
大型開発推進
民主党は09年の総選挙でかかげた大型公共事業見直しの公約を投げ捨てようとしています。
鈴木克昌衆院議員(愛知14区)は、地元新聞の取材に「設楽ダムの建設が遅れないように促進する」と答えています。
古本伸一郎衆院議員(愛知11区)は、鳩山内閣の財務大臣政務官就任時の記者会見で「インフラ整備のため第2東名は重要。豊田東JCTまで早期の完成を」と発言しています。
設楽ダム中止を 日本共産党豊橋市議 だて勲 (県議予定候補者)
民主党政権になっても自公政権と同じように水余りで必要のない設楽ダム建設を推進しています。
設楽ダム建設による自然破壊は下流域の豊橋市にも及び、アサリ生産量日本一の六条潟への悪影響が心配されます。
愛知県議会で民主党と自民党は同一歩調で設楽ダムなど大型開発を推進しています。
4月の県議選では「自然破壊は許されない」と訴え、日本共産党の県会議席獲得、ダム中止をめざします。