今年は河村たかし名古屋市長が進める「市民税10%減税」に対し、市民の「公約違反の金持ち減税のツケを弱者に押し付けるな」の抗議の声で明けました。夏の参院選では民主党が大敗。鳩山由紀夫内閣にかわった、菅直人内閣も支持率は低迷しています。激動の2010年を振り返ってみました。
名古屋市政 強権政治ノー
名古屋市の河村市長の議会定数半減案など強権政治に市民の批判が高まりました。
市長の「市民税10%減税」が議会から「違反の金持ち減税」と批判されると、市長は議会解散運動を起こしました。
市民からは「市長いいなりの議会をつくる暴挙だ」の声があがっています。
議会改革 政務調査費 全面公開
日本共産党名古屋市議団は議会改革をリードしてきました。
今年度から費用弁償(1日1万円)廃止、政務調査費の領収書全面公開が実現しました。同市議団は引き続き▽議員報酬の半減を含む引き下げ▽慣例的な海外視察旅行の中止▽企業・団体献金禁止―など議会改革を提案しています。
核兵器廃絶 国連へ25万人署名届ける
核兵器廃絶運動が県内各地で広がりました。
今年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて取り組まれた「核兵器廃絶のための国際署名」は25万人分が集まり、国連に届けられました。
平和行進には2500人、原水爆禁止世界大会には350人が参加しました。
COP10 設楽ダム中止を
名古屋市で10月に開かれた生物多様性条約締約国会議(COP10)を契機に、「自然や環境を守れ」の運動が高まっています。
設楽ダム建設予定の豊川には天然記念物ネコギギが生息。トヨタテストコース造成地には絶滅危ぐ種のサシバの営巣地があります。環境団体や市民は計画中止を求めています。
雇用・暮らし 住宅リフォーム助成好評
雇用や暮らしが厳しいなか、日本共産党が提案で実現した生活支援策に期待が高まっています。
蒲郡市は、ひえの佳代議員が3月議会で経済活性化策として提案した住宅リフォーム(改修)助成制度を10月から実施。一宮市では高校生の学費負担軽減する就学助成制度が実現しました。
国民健康保険 保険料(税)引き下げ
国民健康保険料(税)の滞納を理由に保険証の取り上げが社会問題になっています。
国保料(税)の引き下げや減免制度充実の運動が求められています。
北名古屋市の6月議会で国保税を引き下げ条例案が可決され、一宮市は今年度から18歳未満を対象に均等割の3割減免が実施。
中間選挙 日本共産党 全員当選
今年おこなわれた中間地方議員選挙で、日本共産党の立候補者が全員当選しました。
豊川市議増員選挙では深井徳美候補がトップ当選。東海市議選では辻井タカ子、安井ひろ子両氏が当選し複数議席を回復。清須、北名古屋の両市議選で1議席増、愛西、知立の両市議選では各4議席を守り抜きました。
参院選 後退から教訓つかむ
7月の参院選で民主党が大敗し、与党が参議院で過半数を割りました。
県内の日本共産党の得票は比例代表16万9431票、愛知選挙区は19万3710票にとどまりました。
日本共産党愛知県委員会は9月の第2回中央委員会総会の決定を受け新たな前進へ向けて取り組んでいます。
2011地方選 県議獲得が課題
参院選で後退した日本共産党愛知県委員会は、党勢の新たな上げ潮をつくるため、党活動強化と党勢拡大の「5つの挑戦」に取り組んでいます。
同県委員会は、地方選で県会議席の空白克服、名古屋市議の10議席以上獲得、一般市町村候補の全員当選をめざしています。