生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開幕の前日の17日、名古屋市中区栄で「いまじんウォーク」の合流集会と市内パレードが行われました。
「いまじんウォーク」は、環境団体や市民が設楽町の設楽ダム計画地と岐阜県揖斐川町の徳山ダムの2カ所から出発し名古屋市内のCOP10会場まで歩き、沿道に「命ある風景を想像(イマジン)しながら身の回りの自然を守ろう」と訴える行動。両コースとも11日に現地を出発。15日に名古屋に到着しました。
呼びかけ人の池住義憲立教大学大学院教授は「生態系の破壊の原因を究明し、環境を守るため、市民が行動をおこし、各国に地球環境を守る行動計画を作らせましょう」とあいさつしました。
同じく呼びかけ人で沖縄から来た金城実さんは「ジュゴンが生きる名護市辺野古沖への米軍普天間基地移設計画に沖縄県民は怒っているのに、政府は『ありがとう』と言う。どういうことなのか」と怒りました。
集会後、参加者たちは、プラカードや横断幕、ジュゴンの着ぐるみなどでアピールしながら、COP10が開かれている熱田区の国際会議場に向けて歩きました。
沖縄県出身の女性(60)は「ジュゴンがすめる海を守ろうと各地でアピールしています。埋め立てて米軍基地をつくるなんてとんでもない話です」と折り紙のジュゴンを配っていました。
同実行委員会は29日まで熱田神宮公園で開かれる「生物多様性交流フェア」NGO・NPOブースに出展します。