愛知民報

【10.10.03】09年愛知県騒音・振動調査 県営名古屋空港 航空自衛隊機訓練で騒音悪化

 愛知県がまとめた2009年度の交通騒音・振動調査結果によると、交通騒音の環境基準達成度が低い状態が続いています。

自動車

 主要幹線道路沿い618区間36万3625戸のうち3万1247戸が環境基準を超え、208地点のうち18地点で要請限度を超えました。

新幹線

 新幹線騒音は78地点で調査。22地点で基準を達成できませんでした。線路から25メートル地点では43の調査地点のほぼ半数の21地点が基準を超えました。

 振動は稲沢市奥田町で基準を超えました。同町は3年連続で基準を超え、JR東海の早急な改善策が求められます。

県営名古屋空港

 17カ所で調査。県営化前(04年度)からの調査地点4カ所、県営化後の調査地点5カ所の計9カ所で環境基準を超え、前年度より2カ所増加しました。もっとも騒音がひどいのは春日井市味美西本町でした。

 航空自衛隊小牧基地に空中給油機4機が配備され、飛行訓練が頻繁におこなわれるなど、空自機による騒音が悪化しています。

【要請限度】自動車騒音により生活環境が損なわれると認められる時、市町村が関係機関に対策措置を取るよう要請する基準。

県営名古屋空港の騒音基準未達成カ所

 調査地点 08年度  09年度 
 県営前から調査(9カ所)  3  5
 県営後から調査(8カ所)  4  4
 合  計  7  9