愛知民報

【10.08.29】環境団体が県知事と話し合い COP10だが… 神田知事は「開発推進」

 
 県内で活動する環境団体と神田真秋愛知県知事との話し合いが17日におこなわれました。愛知県は今年10月の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催県であり、住民や環境団体が計画の中止や大幅変更を求めている大型開発事業について知事の態度が注目されました。

 知事と交渉したのは「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」に参加している環境団体の代表。

 参加者からは、大型開発からの撤退を含めた再検討や、大気汚染の状況把握と改善を求める声が上がりました。

 知事は環境と開発の「共存」を強調。「開発事業そのものについては「あくまで推進」の態度を示しました。

 主な開発計画についての知事の回答を紹介します。

 《トヨタテストコース》 輸送機器製造業は愛知の一大産業。本社機能と研究開発部門が今後も県内に立地することは必要なことであり、県として事業をサポートする。里山保全については2回見直した。つくる以上は環境に配慮する。

 《設楽ダム》 ダム計画は公正を欠くものではない。理解を得たものだ。民主党政権が再検証するにしても、県の考え方は推進。