愛知民報

【10.06.13】日本共産党 市田忠義書記局長 春日井市で演説 過去最大 参院選の争点示す

米国と財界にもの言える党こそ

 
 参議院選挙の公示は目前。日本共産党愛知県委員会と同党尾張中部地区委員会は4日、春日井市民会館で同党の市田忠義書記局長(比例代表予定候補)を迎えた演説会を開き、同地区では過去最高の900人が集まりました。かわえ明美参院比例予定候補、もとむら伸子愛知選挙区予定候補、柳沢けさみ愛知県議会予定候補も政策を語り、参院選での支持を訴えました。

 市田氏は鳩山由紀夫首相の退陣について「普天間基地、政治とカネ、暮らしなどあらゆる問題で国民の期待を裏切った」と厳しく批判しました。

 同氏は、深刻な経済危機の打開のため、大企業がため込んだ内部留保を雇用拡大や中小企業支援に回させ、自公政権による社会保障削減の傷あとを元に戻すことを訴えました。

 さらに、同氏は、「働く人の賃金と雇用を守り、中小企業を本格的に応援しようと思えば、大企業の横暴を規制することが必要」と述べ、「民主党も大企業から献金を受け取っているから、大企業に社会的責任を果たさせるという姿勢はない」と指摘。財界・大企業にはっきりモノの言える日本共産党躍進を呼びかけました。

 同氏は普天間基地と日米関係について、「移設先探しではなく、世論を背景に本腰を入れてアメリカに堂々とものを言うことが解決の一番の近道」「日本共産党の志位和夫委員長だけがアメリカ国務省に直接乗り込んで、無条件撤去しか道はないと堂々と伝えた。これが、政治が本来やる仕事」と同党の訪米活動を紹介。会場から共感の拍手がわきました。

 かわえ氏は、障害者自立支援法の延命につながる同法「改正」案の成立をねらう民主党政権を批判。「障害者いじめは許さんと、今でも国会に駆けつけ、質問に立ちたいと思っています。暮らしや福祉を守ってがんばる日本共産党を大きく伸ばしてください」と支援を呼びかけました。

 もとむら氏は愛知労働局と交渉し、アイシン精機とその関連企業で不払い残業代を払わせたことに触れ、「安定雇用など働く人たちにお役に立てるように頑張りたい」と力を込めました。

 参加者からは「民主党は期待はずれ。共産党に頑張ってほしい」「何もしがらみがない共産党の躍進で、私たちのくらしがよくなると改めて確信した」「『消去法ではない。政党選択は、アメリカに堂々とモノを言ってきた日本共産党だけです』という市田さんの言葉に勇気が出てきた」などの感想が寄せられました。

 同党は、比例代表では得票650万以上と、かわえ明美予定候補を含め5議席以上の確保、愛知選挙区(定数3)では、もとむら伸子予定候補の勝利をめざし、宣伝、対話・支持拡大に奮闘しています。

消去法ではなく 等の値打ち全面に 市田書記局長が強調

 
 消去法で、自民もだめ、民主もだめ、誰もない、探してみたら共産党しかなかったということではありません。

 いまの政治をまともに国民の立場に立って変えようと思ったら、国民と団結して、暮らしを少しでもよくするために現実政治を動かす党はどこか。アメリカと大企業に、立場は違っても、事実と道理に立って堂々とものを言う党はどこか。

 アメリカや大企業に真正面から、立場は違っても堂々とものが言える党は日本共産党しかないじゃないか。ここをみなさんにわかってもらうことが大事です。

 日本共産党は今度の選挙で、アメリカにも大企業にも堂々とものが言える政治を実現しよう、そのためにもそれが言える唯一の党である日本共産党を伸ばしてほしい、そのことを訴えに訴えぬきたいと考えています。