2010年国民平和大行進(東京~広島コース)は6日、名古屋入りしました。この日は、市内13カ所から中区の若宮広場に向け集中行進がおこなわれました。
同広場では、NPT(核不拡散条約)再検討会議に呼応してニューヨークで開かれた国際平和行動参加者の報告、被爆者の訴え、折鶴平和行進など多彩な行動が繰り広げられました。2000人以上が参加し、若者の姿が目立ちました。
午前9時 青年学生コースの出発地、名東区の地下鉄一社前には、「基地のない沖縄を」「平和が大事」と書いたプラカードもった高校生や学生が次々と集まってきました。
午前9時15分 出発前に、通し行進者や被爆者があいさつ。「愛知県高校生平和ゼミナール」(平ゼミ)の旗を掲げた高校生らは「平和の歌」を歌いながら元気よく行進しました。
大学生らは沿道の商店や通行人に核廃絶を求める署名を訴えました。女子学生(20)は「ガソリンスタンドの人たちが気軽に署名してくれました。疲れも吹っ飛びます」と話していました。
午前11時半 昼食休憩場所の今池西公園に到着。劇団の青年が勇壮な太鼓演奏で一行を迎えました。
東京から行進してきた大越文さん(37)は昼休み集会で、「豊橋市の私立桜丘高校では歓迎会があり、今日の行進にも多くの若者が参加し、感激いっぱいです」とあいさつ。
新日本スポーツ連盟愛知県連盟が呼びかけた平和マラソンのランナーも次つぎに到着。同連盟の青木正雄会長は「国民平和大行進と連帯する平和マラソンを始めて4年目。年ごとに参加者が増え、今年は60人を超えました」と盛り上がりを感じていました。
午後1時半 若宮広場には各コースから若者たちが集まりました。合唱団が「いのちをかけて」など被爆者支援の歌を熱唱。青年らのピーストークがおこなわれました。
午後3時 フィナーレは、若宮広場から栄広場までの折鶴行進。
県内通し行進者の西岡久男さん(77)は黄色のリボンをつけて行進。西岡さんは「黄色は沖縄の米軍基地撤去を求めるシンボルカラー。沖縄との連帯の思いを込め12日間リボンをつけて歩きます」と話します。
平和行進に初めて参加した女子学生(18)は「沿道から手を振るなどの声援に、非核や平和のためにがんばる元気が出ます」と話していました。