「海のハイウェイ」の愛称で親しまれ、田原市の伊良湖と三重県の鳥羽を片道55分で結んでいる伊勢湾フェリーが3月24日、中部運輸局に今年9月末限りでの同航路の廃止を届け出ました。
廃止されれば、渥美半島と伊勢志摩を結ぶ公共交通機関が姿を消すことになります。
伊良湖航路は国道42号の海上区間。首都圏から伊勢志摩、東紀州への抜け道として知られるとともに、関西圏から渥美半島への観光客を運んできました。
伊勢湾岸自動車道の開通で、陸路での移動時間が短縮され、高速道路料金の土日割引が乗客離れの大きな原因といわれています。
田原市は「地域産業に与える影響は非常に大きい」として航路存続に取り組むとしています。
日本共産党の戸上幸子、三重県鳥羽市議は「フェリー航路廃止は渥美半島と伊勢志摩の観光業に大きな打撃を与えます。渥美へメロンを食べに行ったこともあり、悔しいです。国と三重、愛知両県に強く存続を要望していきたい」と話しています。