愛知民報

【09.09.20】名古屋市 市立病院 廃止、委託、縮小検討…

 名古屋市の河村市政は、「経営悪化」を理由に市立病院の廃止・縮小をすすめようとしています。市立保育所の民営化・統廃合計画に続く、市直営の市民サービスの後退です。
 市が検討しているのは市立城西病院(中村区)の廃止。民間医療法人などに譲渡する方向です。

 守山市民病院(守山区)は老人介護や緩和ケアの医療機関として縮小。緑市民病院(緑区)は民間の指定管理者に委託し、「確保できる医師数に合うようダウンサイズ」と縮小意見も出ています。

 名古屋市は松原前市長時代の2003年、5つの市民病院を整理・縮小する「市立病院整備基本計画」を発表しました。東市民病院(千種区)と城北病院(北区)を急性期医療や高度医療ができる拠点病院とし、城西病院と守山市民病院は高齢者医療と緩和ケアに特化した医療機関に縮小、緑市民病院は「地域完結型」と位置づけました。

 河村市政は前市政の「選択と集中」の方向を継承しつつ、廃止・委託・縮小の方向を推進しようとしています。