愛知民報

【09.06.14】核廃絶に世界を動かすとき 草の根から広がる国際署名

 昨年の原水爆禁止世界大会が呼びかけた核兵器廃絶をめざす国際署名運動が広がりを見せています。同署名は広島・長崎両市長やノーベル物理学賞受賞の益川敏英さんが賛同者に名前を連ねています。原水爆禁止愛知県協議会(愛知原水協)は県民の1割、70万人を目標に運動をすすめ、来年ニューヨークで開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議に提出します。
 

 愛知原水協は、広島と長崎に原爆が落とされた6日と9日にちなんで、毎月「6」と「9」のつく日に「6・9宣伝行動」をおこない、国際署名への協力を呼びかけています。

 5月26日には名古屋市中区栄のデパート前で宣伝行動。被爆者や愛知県高校生平和ゼミナールの高校生ら10人が参加しました。

 名古屋市原水爆被災者の会の堀三郎会長らが「私たちのような被爆者を二度と出さないために、一日も早く核兵器の全廃を」と訴えました。1時間余りで100人を超す署名が集まりました。

 名古屋北平和委員会は、住民の1割(1万6千人)をめざし、今年1月から区内の団地を訪問して署名を集めています。5月24日、上飯田地域に入り、数十人の署名を集めました。

 豊田市の原水協は毎月、「核兵器なくせ」の署名行動をおこなっています。名鉄豊田市駅前で5月24日に署名活動。日本共産党の大村義則市議らの訴えに買い物帰りのホンジュラスやパナマなどの外国人も署名。1時間で200人の署名が集りました。

 今年の原水爆禁止国民平和大行進(東京―広島コース)が7日名古屋入りし、市内13カ所から中区の若宮広場をめざす集中行進がおこなわれました。

 同広場では「ピースアクション」など多彩な催しを開催。参加者はのべ2000人にのぼり、若者の参加が目立ちました。

 青年学生コースの出発点になった地下鉄一社駅には「核のない世界へ」と書いたプラカードをもった高校生や大学生が集まりました。

 行進しながら商店や通行人に署名を訴えました。初参加の大学生(18)は「暑くて大変ですが、多くの人に署名をしてもらい、疲れも吹き飛びました」と話していました。

 平和行進が愛知県入りした5月31日から7日までに2399人分の署名が集まりました。