航空自衛隊小牧基地に配備されている空中給油機KC767を運用する第404飛行隊が3月26日に発足しました。これまでに3機の空中給油機が配備され、今年度中に4号機が配備される予定。
同基地の第1輸送航空隊は、4月1日付で、イラクに派遣されていたC130輸送機の第401飛行隊と空中給油機の第404部隊を持つ飛行群として編成・強化されました。
基地指令には従来より階級が上の空将補が新たに着任。18日には、東アフリカのソマリア沖の「海賊対策」支援のため、同基地からC130輸送機がソマリアの隣国・ジブチに派遣されました。
空中給油機は飛行中の戦闘機などに燃料を補給する“空飛ぶタンカー”。海外への長距離攻撃が可能になります。KC767のほか、C130輸送機にも空中給油装置が設けられ、UH60J多用途ヘリコプターに空中で燃料を受ける装置が付けられています。
平和団体は「小牧基地の侵略的強化に反対する運動をつよめています。
ブルーインパルス 曲技飛行中止を
航空自衛隊小牧基地が秋の航空祭(10月10日予定)で同基地開設50周年記念行事として空自曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行を検討していることにたいし、実施反対の声が強まっています。
同基地や空自機の製造・修理をおこなっている三菱重工小牧南工場は県営名古屋空港の滑走路を使用しています。周辺が住宅密集地の同空港は、2007年10月に滑走路上で空自戦闘機が墜落炎上するなど全国で最も危険な自治体飛行場になっています。
愛知県平和委員会は2日、同基地、小牧、春日井両市、豊山町に対し「ブルーインパルス」の曲技飛行反対を申し入れました。この3市町では日本共産党の呼びかけで、「ブルーインパルスの飛行中止」を求める署名運動がおこなわれています。