経済的理由が増
愛知県の自殺者が3年連続で増加し、2008年は全国で6番目に多い1555人にのぼりました。同年の県内の交通事故死者の5・6倍にあたります。
自殺の原因・動機は健康問題、経済生活問題、家庭問題、勤務問題の順。この3年間は、経済生活問題、勤務問題が増える傾向にあります。
愛知県内の自殺者数は1997年の1115人が98年に1579人にはねあがり、以後、1500人前後で推移しています。
月別では金融危機による雇用情勢が悪化した昨年10月の自殺者が最多。今年に入り全国の自殺者はさらに増加し1月2655人(08年同期比113人増)。愛知県内でも今年1月138人と昨年1月より16人増加しています。
愛知県は昨年3月、自殺対策推進本部を設置し、自殺予防に取り組んでいますが、雇用破壊、社会保障削減の自民党政治のもとで、高水準の自殺が続いています。生存権を保障する社会保障・福祉の充実が求められます。