愛知民報

【09.01.11】09年地方選 自民危機 不況 政治変動も 福祉の心再び

 自民党政治が末期状態に陥り、不況が深刻化するなか、今年、県内各地でおこなわれる首長選挙や議員選挙では、衆院選とも連動して新しい変化が期待されます。

首長選挙

太田よしろうさん(中央)とわしの恵子日本共産党名古屋市議団長(右)
 大型首長選挙として注目されているのが今春の名古屋市長選挙です。4月12日告示、19日投票が予想されています。

 現職の松原武久市長は今期で勇退。民主、自民、公明の与党側の候補者選考がもたつく一方、日本共産党が推す「革新市政の会」の太田よしろうさん(無所属・愛知県商工団体連合会会長)が出馬を決意。年末から、支援団体への挨拶回りや街頭演説などの活動をすすめています。

 「市民がどえりゃあ元気になる市政をつくろまい」
 太田さんは、日本一の名古屋の福祉を生み出した革新市政時代の“福祉の心”をよみがえらせたいと訴えています。

議員選挙

 元日に死去した日本共産党東海市議の補欠選挙が5月の東海市長選挙と同時実施の見通しです。日本共産党は後継候補で議席死守の構えです。

 6月の南知多町議選では、現有1議席の日本共産党が複数議席をめざします。

 定数が30から18に大幅削減される11月の新城市議選では、市町村合併後の住民サービス切り捨て路線と対決する日本共産党のたたかいぶりが注目されます。

 09年の地方選挙は、年内に必ずある衆院選や10年の参院選、11年の次期いっせい地方選をにらみ、各勢力の消長をかけた激戦が予想されます。