日本共産党の市田忠義書記局長が9日夕、尾張一宮駅前で歩道を埋めた聴衆に向かって衆院選での同党支持を訴えました。麻生内閣の「2兆円給付金」を「大増税予約付き給付金」と批判。日本共産党の議席が増えれば、民主的な政権への一歩になると力説しました。
9月14日に行われた名古屋駅前での志位和夫同党委員長に続く党最高幹部の愛知入りで、市田氏はこの日、名鉄東岡崎駅前でも演説しました。
新しい変化
市田氏の一宮市入りは、05年の前回総選挙時にはありませんでした。今回、名古屋市外でも比例の大幅な得票増をめざす同党の意気込みがあらわれています。
一宮市など尾北地方では新しい変化が起こっています。
尾関宗夫一宮市議が高齢者医療問題の集会開催のため町内役員に公民館の借用を頼みに行くと、役員は「どうせやるなら沢山集まって成功させねば」と町内に参加を呼びかけてくれました。
保守層も
大口町で日本共産党が開いた農業問題シンポジウムには保守系町議や農協関係者が参加しました。シンポジウムを準備した田中一成町議は「日本共産党が開いた集会に保守系町議が参加するのは初めてのこと」と驚いています。
一宮市で街頭演説の弁士をおこなっている祖父江儀男同党元県副委員長は「繊維不況の要因になった繊維製品の輸入自由化に日本共産党だけが反対したと訴えると家から出てきて聞いてくれる。今までになかったこと」と話します。
党勢拡大
一宮市浅井地域では「しんぶん赤旗」日刊紙・日曜版の読者数が前回総選挙時を突破。大口町でも日刊紙が前回時を突破。岩倉市は日曜版の前回時に迫っています。
同党一宮・尾北地区委員会は、昨年9月の日本共産党第5回中央委員会総会以降、青年を含め100人を超える入党者を迎えています。
若者が接近
同地区委員会の伊藤健次委員長はいいます。「議員が街頭で訴えていると派遣の青年が話を聞いてくれと駆け寄ることがしばしばある。先日も青年から地域に配布した「赤旗」号外を見て見本紙を届けてほしいと連絡があった。若い人の変化を強く感じる」