麻生太郎首相の臨時国会冒頭の解散戦略がとん挫し、総選挙日程の不透明感が増すもとで、愛知の日本共産党は全国トップで党押し出しポスターの張り出しを完了するなど攻めの構えで活動を強めています。同党は「論戦とたたかいを通じて解散に追い込む」「解散が延びれば延びるだけ勝利の展望を広げる取り組みをすすめる」と意気込んでいます。
響き合い
せこゆき子比例候補は10月18日、南知多町の日間賀島を訪れ、島内各地でハンドマイクを握り、離島医療や漁船の燃油高騰対策を訴えました。
同行した木村清美南知多町議は「共産党の話を聞きたいと漁師から声をかけられ、自民党員の漁協組合員がせこさんと真剣に話し合うなど保守の島に変化が起きています」と語っています。
同じく比例候補の八田ひろ子さんは10月15日、刈谷市にあるトヨタ車体の本社前で出勤する労働者に向かって演説しました。
志位和夫委員長が国会でトヨタ車体がおこなっている派遣労働者の違法使用を追及したことを紹介、注目されました。
蟹工船ブーム
中日新聞10月15日付は「蟹工船ブーム追い風に共産党立て直しへ好機」「(党員が)愛知でも前回総選挙時より二千人増」と書きました。
戦前の日本共産党員作家・小林多喜二が書いた小説『蟹工船』のブームや志位氏の国会質問に触発された若者が共産党事務所を訪れ、入党や「しんぶん赤旗」の購読を申し込むケースが相次いでいます。
同党名古屋北西地区委員会の青年支部は、駅前の路上に立てたスクリーンに志位委員長の国会質問の録画を上映。足を止めた青年は「一刻も早く派遣の改善が必要」と日本共産党に期待を寄せました。青年党員(32)は「志位質問で起きた青年の変化を日本共産党支持に結実させたい」と語りました。
全自治体で
日本共産党愛知県委員会が昨年秋からスタートさせた総選挙比例宣伝キャラバンは、候補者のほか、党幹部や市町村議員が「日本共産党」のたすきをかけて弁士をつとめ、離島や県境の山間部にまで出かけています。
日本改革を語る演説会や座談会は、県内の全自治体・行政区での開催まであと一歩に迫っています。
“ポスター第一党”をめざし党ポスターの追加張り出しや対話・支持拡大で攻勢をかけます。