全日本年金者組合の呼びかけで16日、「年金者一揆」が全国各地で開かれました。県内では名古屋市と豊橋市でおこなわれ、4百人が参加しました。
名古屋では「姥捨ての入山料も引き落とし」と書いたむしろ旗を掲げて繁華街を行進しました。中区の栄広場で集会をおこない、日本共産党八田ひろ子元参院議員(衆院比例東海候補)が連帯のあいさつをしました。
集会やデモ行進の参加者は、後期高齢者医療制度廃止や物価高に見合う年金引き上げを求める声をあげました。オッペケペ節を唄って政治を風刺した名古屋市緑区の男性(62)は「楽しく気軽に唄いながら悪法廃止を訴えています」と話していました。
15日、後期高齢者医療保険料の4回目の年金天引きが実施されました。その翌日、愛知県社会保障推進協議会(社保協)は縁日でにぎわう名古屋市南区の笠寺観音前で、後期高齢者医療制度廃止、国民健康保険料(税)引き下げを求める署名・宣伝行動をおこないました。
笠寺観音に来る交通費を郵便局から引き出したという男性(76)は「2カ月に1回、通帳を見るたび腹が立つ。来年から税金も天引きと聞くし…。今の政治を変えにゃならん」
障害者の子どもと生活しているという女性(77)は「3月まで2人で月1350円だった国保料が、自分の後期高齢者医療保険料と息子の国保料とで5000円以上になった」と訴えました。
1時間余で300人を超える署名が集まりました。
日本民主青年同盟愛知県委員会は19日、青年の仕事の悩みを聞くアンケート調査やシール投票を県内各地でおこないました。
名古屋の大須観音前のシール投票で、「休みが少ない」にシールを張った男性(25)。「食品会社に勤めて5年。繁忙期は月2回くらいしか休めない。毎日朝8時から夜10時頃まで仕事。30歳を過ぎたらきついと思う」
金山駅前では高校生や教職員がアンケートに協力してくれました。就職担当の教員は「今年の就職活動が解禁になったが、昨年より求人が減少している。全員就職できるか心配」
高2の女子生徒は「事務職希望ですが、来年はもっと厳しくなるので、しっかり勉強しろと先生から言われています」と話していました。