徳山ダムの水を長良川と木曽川に引く木曽川水系連絡導水路事業を担当する国の独立行政法人水資源機構は、導水路の事業実施計画と費用負担について愛知県に同意を求めていましたが、神田知事は8月8日付で同意すると回答しました。事業費は約890億円。うち愛知県約318億円、名古屋市は約121億円を負担する計画です。
導水路の目的は、異常渇水時の木曽川・長良川への水の補給と愛知県や名古屋市への水道用水・工業用水の供給。しかし、効果と必要性が疑問視され、徳山ダム本体に続く二重のムダと批判されています。
神田知事は同意回答の際、長良川河口ぜきの新規導水施設との連携を機構に求めました。県は、長良川河口ぜきの余剰水を引く新しい導水施設の建設を検討中です。
引いても水が売れるアテはありません。使い途を失った長良川河口ぜき、徳山ダムの水をアリバイづくりのようにばらまく導水路…。ムダの連鎖です。