愛知民報

【08.08.10】環境団体が愛知県に要望 神田真秋知事 「環境との折り合い」というが開発優先変わらず

大型開発見直しを

 県内で活動する環境団体と神田真秋愛知県知事との話し合いが7月16日おこなわれました。2010年10月の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の愛知開催が決まり、住民や環境団体から計画の中止や大幅変更を求める声が出ている大型開発事業について知事の態度が注目されました。

 知事は「環境との折り合い」を口にするものの、開発事業の必要性を強調し、開発優先路線は変えませんでした。

 知事と交渉したのは「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」に参加している環境団体の代表。

 主な開発計画についての知事の回答を紹介します。

 《中部国際空港第2滑走路》 将来必ず必要になる。路線撤退など航空需要は思わしくなく、第2滑走路はいつ実現するか定かでないが、何とか実現したい。

 《設楽ダム》 治水、利水に必要。ネコギギなど希少生物保護に取り組み、環境と折り合いを付けたい。

 《トヨタテストコース》 自動車産業は愛知の基幹産業。トヨタのテストコース・研究開発施設は重要。改変面積を縮小する。トヨタ側との議論はつまってきており、そう遠くない時期に方向性を出す。研究開発施設へのアクセス道路計画はルートと構造の検討段階。