もっと使いやすく
県内各地で名鉄やJRなどの路線バスの撤退が進み、公共交通機関空白地域が生まれています。ここを埋めるのが市町村が運営するコミュニティバスです。各地の日本共産党が新設や拡充を積極的に働きかけています。
大府市のコミュニティバス「ふれあいバス」は、地元タクシー会社に委託し、マイクロバス4台で市内4コースを運行しています。各コース午前3便、午後4便。1乗車100円。
日本共産党大府市議団は高齢者の料金無料化を要望してきました。市はこのほど、小学生以下、障害者に加え、「7月1日から70歳以上の運賃無料化、日祝日の運行」の方針を発表しました。市内在住70歳以上を対象に「ふれあいパス70」という無料パスが発行されます。6月16日から市役所の福祉課で交付が始まっています。
日本共産党の山口広文議員は「現行では役所や公民館の窓口まで申請しに行かないと無料パスがもらえません。お年寄りが無料パスのことを知らずにバスに乗ってお金を払う羽目になってはいけません。70歳以上の市民全員が無料パスをもらえるように市役所から申請書を対象者全員に送るなど、周知徹底を図るべきです。議員団としても引き続き要望していきます」と話しています。
同市の「ふれあいバス」は4コースとも循環コース。走る方向が1日ごとに「右回り」「左回り」と変わります。このため、行き先によっては大回りになる場合も。「行きは良いが帰りは不便」という声が日本共産党市議団に寄せられています。
同党の久永和枝議員は6月議会でこの問題を取り上げました。市側は「車両更新時にあわせて全体的に検討したい」と答弁。改善の方向が見えてきました。