愛知民報

【08.05.18】中部国際空港 利用実績さらに減 2007年度

2本目滑走路叫ぶが…

 中部国際空港株式会社がこのほど発表した2007年度の航空旅客数などの利用実績は前年度を下回りました。

 神田県政、中部財界、自民党は国土開発計画に2本目滑走路建設の必要性を盛り込ませようと躍起ですが、空港の実力を示す航空旅客数や国際航空貨物の取扱量は低下しています。

 【航空旅客数】国内線は約626万人。旧名古屋空港の実績約677万人を大幅に下回りました。国際線は約556万人で、前年度に比べ微増。国内線・国際線合計は約1182万人にとどまり、2年連続減少です。

 【航空機発着回数】10万2596回で、前年度に比べ約4千3百回減っています。減便が響きました。国際線の旅客・貨物便合計で、07年5月のピーク時405便が08年4月には354便に減っています。

 【航空貨物取扱量】中部空港建設構想の出発点は貨物専用空港だっただけに、国際航空貨物はこの空港の生命線。しかし、23万トン台から20万トン台に減りました。空港会社の経営目標09年度50万トン。実現不可能な空想的数字です。

 【一般物販店・飲食店売上高など】万博のあった開港年度の05年度に比べ、いずれも7割程度。来場者数、駐車場利用台数、空港アクセスとして建設された有料自動車道路の知多横断道路の利用台数も減っています。