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【03.01.22】神田陣営からとんでもない発言

「鳥と人間どっちが大事」

「万博は空港PRの祭り」

2003年1月22日 「しんぶん赤旗」

 激戦の続く愛知県知事選。自民、民主、公明、保守新各党が推す神田真秋氏の陣営から、首をかしげたくなるような発言が相次いでいます。

◆◆◆

 「せっかく万博をやるなら海上(かいしょ)の森全部でやるべき。あんな青少年公園みたいに狭いところでやるのはおかしい」「鳥(オオタカのこと)がいて、巣をつくったらだめこいた。鳥と人間とどっちが大事なんですか」

 とっくにすんでいるはずの論議を蒸し返すのは、神田氏の支持母体「新世紀を創造する愛知県民の会」の副会長(十七日、中区の演説会)。

 愛知万博は、県民の大きな世論と、「二十世紀型の開発至上主義」との国際的な批判で、主会場を海上の森から青少年公園に変更したことなどはどこ吹く風です。

 「環境万博」「自然の叡智」をうたい文句にしている万博です。これでは万博賛成の人たちもまゆをひそめるのでは?

 「あっちの瀬戸や長久手の方にはあまり聞こえないように小さな声で申しますけれど(中略)万博ちゅうのはじつは国際空港のですね、PRのためのお祭りだと思っているんです」

 こういったのは、自民党・大木浩衆院議員(十八日、半田市の演説会)。大木氏といえば元環境大臣です。あとで万博は「非常に大事ですが」などと弁解していますが、やはり本音はこんなところでしょうか。

 万博は空港のお先棒かつぎ役――。

 万博会場になった青少年公園(長久手町)、海上の森(瀬戸市)の環境を守ろうと努力し、さまざまな犠牲を払っている地元の人たちはどんな気持ちでしょう。もちろん県民にとっても聞き捨てならない発言です。

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