【02.12.03】「ゴンドラ反対は一部住民のエゴ」と民主県議
党県議が暴論を批判
愛知万博特別委で会場問題審議
2002年12月3日 「しんぶん赤旗」
愛知県議会国際博覧会(愛知万博)特別委員会が十一月二十八日開かれ、日本共産党の堀一県議は、万博海上(かいしょ)の森会場=瀬戸市=のゴンドラ建設問題で、建設予定地の上之山三丁目住民総会で要求されている、プライバシーの侵害、保安林解除の悪影響、正当なゴンドラアセスメント手続きの実施などを求めました。
一方、地元瀬戸市選出の長江幸彦県議(民主党)は「ゴンドラに反対しているのは最前列の五、六戸の人たちで、住民のわがまま。県、博覧会協会は弱腰だ。なぜこんなに時間をかけなければならないのか」と計画強行を迫りました。さらに堀議員の退席まで要求する発言までしました。
これにたいし、堀県議は、住民は総会で協会の不誠実さを再確認し、総意としてゴンドラ計画に反対をきめたもの、きちんとした説明と手続きを求めていることにたいし、分断を持ち込み、委員会での公平で自由な議論、議会としてのチェック機能を否定するものだときびしく批判。発言の撤回を求めました。
質疑で県側は、保安林土砂流失防備に「影響がない」と答弁しましたが、堀県議の「アセスがこれからなのになぜいえるのかとの追及に、答弁を撤回しました。先に陥没事故を起こした万博アクセスの東部丘陵線(リニア鉄道)について、亜炭坑跡などのボーリング調査資料の公表も認めました。計画されている県道広久手・八草線が事実上万博アクセスという姿も明らかになり、堀県議はアセス実施を迫りました。