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【02.08.23】愛知・革新県政の会が万博会場予定地調査

削った山肌むき出しに

2002年8月28日 「しんぶん赤旗」

予定地を調査する革新県政の会の人たち <写真>愛知万博会場予定地を調査する革新県政の会の人たち
=23日、長久手町

 愛知県の革新県政の会は23日、自然環境や住民生活への配慮がなく、地元住民との矛盾を広げている愛知万博の関連工事や会場予定地を調査しました。35人が参加し、日本共産党の堀一県議や瀬戸市、長久手町の議員も参加しました。

 主会場の元愛知青少年公園周辺では東部丘陵線や名古屋瀬戸道路などの建設ラッシュで、あちこちに橋脚や削った山肌がむき出しになり、何台ものクレーンが作業していました。

 一行は元公園、海上(かいしょ)地区、ゴンドラ計画地や、万博の外国公式参加者の宿泊施設の建設計画が持ち上がった長久手町のオヨナガ池跡地、春日井市の駐車場予定地の田んぼを回りました。

 元公園内では万博協会の職員から、グローバルループ(水平回廊)に連結バスを走らせる計画などの説明を受けました。同行した自然観察グループ「湫(くて)の会」の今村美砂子会長は元公園内の生態系保全を要望しました。

 建設費50億円、元公園と海上地区を結ぶゴンドラが南側上空を通る瀬戸市上之山三丁目は町内会としてゴンドラに反対。住民代表は「良好な住環境を問答無用で壊されるのは人権問題だ。本来必要なアセスメントもしていない」と訴えました。

 業者団体の参加者からは「工事に人の姿がほとんどなかった。万博で経済が活性化しないと実感した」との感想が出され、「大企業のための万博の姿がはっきりした」「グローバルループやゴンドラは万博後撤去する。巨大なムダづかい。住民との矛盾もはっきりしてきた」「(2004年開催予定の)サンドニ万博は中止した。(来年2月の)県知事選の勝利で愛知万博を中止にしたい」などの感想も出されました。

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