【02.08.08】愛知万博・ゴンドラ計画
オオタカの営巣妨害 住民生活も脅かす
参院決算委員会で八田議員追及
2002年8月11日 「しんぶん赤旗」
<写真>質問する八田ひろ子議員=8日、参院決算委員会
日本共産党の八田ひろ子議員は8日の参院決算委員会で、2005年に開催予定の愛知万博が、オオタカの営巣を妨げ、観客輸送のゴンドラ計画で住民の生活環境やプライバシーを脅かすことなどを示し、「人にも環境にもやさしくない」万博の開催中止を求めました。
当初万博の会場に予定されていた海上(かいしょ)の森では、オオタカの営巣が失敗したことが、6月10日に開かれた第17回国際博関連オオタカ調査検討会で確認されています。
八田氏が「保護策はどうなっていたのか」とただしたのに対し、平沼赳夫経済産業相は「現時点で博覧会関連工事はおこなわれていない」とのべるだけ。大木浩環境相は、6月下旬に博覧会協会が発表した環境影響評価書案で、“計画に特に問題はない”としていると答弁。八田氏は「オオタカと共存する万博といってきたのに、両大臣の答えは無責任だ」と批判しました。
昨年12月に発表された基本計画では、海上の森から青少年公園地区の間を結び1分間に5台が通る8人乗りゴンドラの整備が盛り込まれました。八田氏は、近隣住民が住民総会で反対決議をあげ、「プライバシーが侵害される」などの声を寄せていることを紹介し、環境影響評価のやり直しと計画の白紙撤回を求めました。平沼経産相は、環境影響評価のやり直しは「必要ない」と拒否しました。