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【02.06.25】万博アセス公告

ゴンドラの影響認めながら

着工急ぎ追跡調査で

2002年6月26日 「しんぶん赤旗」

 2005年日本国際博覧会協会は25日、愛知万博の環境影響評価書の公告をし、縦覧を始めました。これにより万博アセスメント手続きはすべて終わることになり、秋にも会場建設に入ると見られます。しかし、県民から出されてきたアセスへの疑問に答えるものにはなっておらず、引き続き強い批判や疑問が噴出するのは必至です。

 万博会場計画は、県民や内外世論の批判を受け、海上(かいしょ)の森を主会場にした当初の計画(I 案)や、同森とともに青少年公園も含めた会場計画(II 案)から、現在の青少年公園を主会場にした基本計画に変更。アセス手続きは、I 、II 案をもとにした環境影響評価書が1999年10月に公表され、基本計画をもとにした今回の評価書(修正評価書)案が、ことし3月に出され論議されてきました。

 基本計画で初めて出されたゴンドラ建設にたいし、大幅な環境破壊になり、きちんとしたアセスが必要だという市民団体などの指摘が出され、評価書では「オオタカの飛しょうにたいする影響は否定できない」とし、ゴンドラの高さを低くすることなどは示しました。しかし、建設の進ちょくにともなう追跡調査を求めるにとどまっています。会場内のギフチョウやハッチョウトンボなど、影響の否定できないものも多く、これからも追跡調査とされました。

 日本共産党は、評価書案発表段階から、主会場を青少年公園に変更したのであり、それをもとにした新たなアセスの実施や、東部丘陵線(リニア鉄道路線)など関連事業と一体のアセスなどを求め、これらができないのであれば開催の返上をするべきと主張してきました。

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