やっぱり中止だ愛知万博
革新県政の会が交流集会
2002年5月12日 「しんぶん赤旗」
愛知県の革新県政の会は11日、「まだ間に合うぞ!やっぱり中止だ愛知万博(2005年日本国際博覧会)」交流集会を名古屋市中区の市教育館で開きました。同会は、5月末を期限に「愛知万博の中止・返上と県民生活向上を求める署名」運動をすすめており、さらに盛り上げようと取り組んだもの。150人が参加しました。
会場になる愛知青少年公園の閉鎖や、東部丘陵線(リニア鉄道)建設工事などが始まっていますが、事業の強行が住民との間で新たな問題を生んでおり、万博による環境破壊や財政問題などとともに、これらを告発する発言も相次ぎました。
「愛知青少年公園を利用する親子の会」の女性は、公園内の愛知児童総合センターが年間50万人もの利用者がいるのに一方的に閉鎖された問題に触れ、「児童総合センターは、幼児から中学生まで楽しく遊べ、工夫や配慮の奥深さに感心する施設でした。このような施設は子どもたちの身近にずっとあるべき。たった6カ月の万博のために閉鎖では納得できません」と訴えました。日本共産党の浅井脩長久手町議は、東部丘陵線工事のために歩道を狭め、車乗り入れのスロープを急傾斜に改変したため、沿線では転ぶ人が出たり、車いすやベビーカーで通るのが危険なほどの状態になっていることを紹介。改善を求める活動参加を呼びかけました。
宇佐見大司・愛知学院大教授、八田耕吉・名古屋女子大教授が、強引なアセス手続きや、生態系保全のあり方の問題について講演。日本共産党の八田ひろ子参院議員、きしの知子県議も報告をしました。