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青少年公園の再整備問題

「豊かな自然残して」――公聴会で意見相つぐ

2002年5月11日 「しんぶん赤旗」

都市計画決定の公聴会 愛知県は、長久手町の愛知青少年公園を万博開催後に再整備するための都市計画決定の公聴会を9日、同町で開きました。公述人の13人のうち6人は、都市公園化に問題ありとして手続きの中止や再考を求め、他の公述人からも、「自然豊かな公園を残してほしい」という意見が出されました。

 決定の中止、再考を求めた公述人からは、「起伏ある自然豊かな公園が再整備で削られる」「再整備計画に具体性、財政的裏付けがない」「住民の声をよく聞くべきだ」となどの意見や、「万博中止の場合はどうなるのか」などの質問がだされました。

 同公園で25年以上、通算80回にわたりマラソン大会を開いてきた新日本スポーツ連盟の青木正雄氏は、突然の公園閉鎖で会場変更をよぎなくされたことに不満を表明。「県のスポーツ振興施策との関連が不明」などとして決定手続きの再考を要求。柳田さえ子氏は、万博会場としての使用の便宜や開催後の整備費用の国負担、跡地を自然公園にするように求めた博覧会国際事務局の要望に沿うなどの理由を挙げ、「都市公園化は万博開催のためのもの」と都市公園手続きに反対意見を述べました。

 都市計画決定賛成の公述人は「障害者も利用しやすいように作り変えてほしい」「決定は東部丘陵の自然を市街化から守るため」「子孫のために自然環境の負荷と財政負担を減らすべきだ」などの意見をだしました。

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