博覧会協会 万博アセスへの住民意見公表
ゴンドラに批判集中
2002年5月9日 「しんぶん赤旗」
2005年日本国際博覧会協会は7日、愛知万博の環境影響修正評価書案への住民意見にたいする「見解」を発表しました。修正評価書案は3月13日から1カ月間縦覧がおこなわれ、4月26日まで意見募集をしていました。意見書数は256通。
修正案が、万博会場の愛知青少年公園と海上(かいしょ)の森間を結ぶゴンドラ建設などについて、計画熟度が低く評価ができないため、今後の追跡調査で対応していくとしていた点については意見が集中。環境アセスの理念から許されないとした意見が58件。関連事業、工事も含めたアセスを追跡調査ではなく総合的におこなうべきだとする意見は35件に及びました。
このため、「見解」では、総合的なアセスの実施は突っぱねているものの、ゴンドラ建設については「追跡調査の前にも、公表予定の評価書で、より具体的な対応について記述する」と、姿勢を変えました。
海上の森を会場にした当初の計画と、現在の愛知青少年公園会場計画を比較した今回のアセスは意味がなく、他会場開催やゼロ案(中止)も含めた検討をするべきなどとする意見も28件ありました。万博アセスは、今後、修正評価書案への市町村、県知事、環境、経済産業両大臣意見を得て、最終評価書が出されることになります。