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【万博】2003.02.11-02.17の動き

●愛・地球博の開幕を2年後に控え、名古屋市は市のパビリオンの出展参加をPRするため、市科学館(中区栄2)で3月に、講演会や工作教室などのイベントを開く。講演会は3月23日午後1時半から。市出展参加懇談会のメンバーで日本花火宗家鍵屋15代目の天野安喜子さんが、花火について映像を交えて話す。工作教室は23、30日の2日間、各2回ずつ開催。市のパビリオンに設けられる万華鏡作りに取り組む。このほか、同科学館では3月15―30日の間、愛・地球博にちなんだ企画展を開催する。

●博覧会協会は、愛・地球博のテーマに賛同した世界の超一流アーティストの曲を集めたCDを制作する計画を進めている。名付けて「LOVE THE EARTH」(地球を愛する)。万博のプレイベントと位置づけ、開幕3カ月前の04年クリスマスをめどに世界同時発売するとともに、会期中には青少年公園会場でコンサートを開く方針。

●愛知万博で、共同で中部広域交流館を出展する中部9県(愛知・岐阜・三重・静岡・長野・富山・石川・福井・滋賀)は17日から、各県独自の環境問題の解決に役立つ資源や技術などの"特産品"のアイデアの募集を始める。
  同出展実行委員会では、「例えば、燃料電池車の部品の絶縁紙として利用されている福井県の和紙など、古くて新しいユニークな古里の技や文化を寄せてほしい」と話している。
  9県では集まったアイデアを参考に「1000年先も通用する31世紀特産品」を選び出し、館内に展示する。

●平沼赳夫経済産業相は14日、世界貿易機関(WTO)非公式閣僚会議出席のため来日した欧州連合(EU)のラミー欧州委員(通商担当)と会談し、愛知万博について「EUとしても参画をお願いしたい」と参加を要請した。経産省は、愛知万博の推進に力を入れており、平沼経産相自らトップセールスに打って出た形。ただラミー委員は「加盟国の意思にもよるので、今後とも引き続き考える」と述べるにとどまった。

●小泉純一郎首相は14日夜、チリのラゴス大統領と首相官邸で会談し、愛知万博への参加を要請した。これに対し、大統領は「近く決定したい。参加したいが、チリには経済低迷の問題があるので、これをクリアにする必要がある」と述べるにとどまった。

●平沼赳夫経済産業相は15日、世界貿易機関(WTO)の会合に出席するため来日しているオーストラリアのベール貿易相と会談し、愛知万博について「担当大臣をしている。参加をお願いします」と協力を求めた。

●常滑市の常滑競艇場で15日、愛知万博の会場建設資金に充てる万博協賛レースが始まった。万博協賛レースは、蒲郡競艇と名古屋競輪でも昨年開催し、競艇では2か所目になる。常滑競艇では20日までの6日間で、約13億円の売り上げを見込んでいる。このうち約4000万円が寄付される予定。
  1階ステージでのオープニングでは、万博のマスコットキャラクターの「キッコロ」「モリゾー」が登場。博覧会協会の中村利雄副事務総長が「人気の協賛レースのように、見応えのある万博にしたい」とあいさつし、万博への来場を呼びかけた。続いて、競艇選手48人が紹介された。4階の特別来賓室では、神田真秋知事や、博覧会協会の豊田章一郎会長ら政財界のトップらが、エンジン音が青空に響く中、窓越しに競艇を観戦した。

●愛知万博を盛り上げる民間イベント「愛・地球博市民大交流会」が15日、万博会場となる愛知県長久手町で開かれた。国内外で数々のイベントを手がけているデザイナーの山本寛斎さんが、自分の体験を通して万博成功につながる"極意"を伝えた。山本さんは、スポンサー探しなどの苦労体験を交えながら、「最後は人の力。熱血になること」と強調、住民の盛り上げが万博の成否を左右すると指摘した。

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