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【万博】2003.01.21-01.27の動き

●愛知万博の愛知県パビリオン総合プロデューサーを務めるノンフィクション作家山根一眞さんが21日、万博のメーン会場となる長久手町で、地元自治体関係者らと万博について、意見交換した。山根さんは、同町内に、環境万博にふさわしいエコホテルの建設や、小牧・長久手の合戦の古戦場跡を活用した取り組みを進めるよう提案した。
 意見交換会では、山根さんは、家庭や万博会場から出る生ゴミをたい肥として再活用し、これを使った新鮮な野菜が食べられる長期滞在型のエコホテルの建設を提案した。さらに、同町には約400年前、徳川家康と羽柴秀吉が対戦した「小牧・長久手の戦い」の古戦場跡があることから、「特殊なメガネをかければ、何千、何万人という武士の戦いが見られるようなシステムを開発してはどうか」とも話し、万博以外でも町内で、世界の人が楽しめる仕掛けが必要とした。

●「モリゾー」「キッコロ」が夜の歩道で愛知万博をPRした。国交省名古屋国道工事事務所は21日夜、名古屋市中区で歩道を照らす実験を行い、愛知万博のマスコットキャラクターが歩道に浮かんだ。
工事事務所は、北区内の住民と、国道41号線の歩道照明について協議中で、実験はその一環として実施。歩道に蛍光灯10基と投光器3基を設置、住民らに最適な照度を体験してもらうとともに、実験を楽しんでもらおうと、投光器で万博のマスコットやシンボルマークを映し出した。同工事事務所は「万博をPRする夜のイベントがあれば、活用したい」と話している。

●愛知県は22日、愛知万博の青少年公園地区と海上地区に建設するパビリオン2館のデザインを発表した。
青少年公園地区は、1000平方メートルのお祭り広場を中心に据え、広場の前に日本伝統の大きな反りのある全長60メートルの大屋根を備えた「歌舞伎劇場」のイメージの建物を配置。4隅に愛知県半田市や犬山市などで受け継がれている山車を展示し、数百の赤いちょうちんで側面を照らし出すなど、「愛知らしさ」や「日本らしさ」を強調する。海上地区の建物は、環境に配慮し、高低差約13メートルの斜面をそのまま利用した3層造り。建物の半分は閉幕後、市民が自然と親しむための「里山学びと交流の森」構想の拠点施設として使われる。両館とも来年秋に完成予定。ノンフィクション作家で愛知県館総合プロデューサーの山根一眞氏は「全体が一つの巨大な山車、からくり。愛知が持つモノづくりの力をパビリオンに反映させた」と話している。

●愛知万博の来場者に農業や漁業の魅力を売り込もうと、農業などを主産業とする東海3県の6市町村が呼びかけて、県境を越えた連絡組織が設立されることになった。来月19日に、名古屋市内で設立総会を開く。
この組織は「ルーラルライフ・イン東海連絡協議会」。「ルーラルライフ」は、英語で「田舎暮らし」を意味する。愛知県安城市、同県美浜町、岐阜県白川村、同県清見村、三重県藤原町、同県阿山町の6市町村長が設立を呼びかけた。すでに他の自治体にも参加を打診している。23日現在で、3県から51市町村が参加の意向を伝えてきており、東海農政局や中部運輸局も協力する予定だ。設立後は、竹炭作りや酪農といった各市町村が独自に取り組んでいるまち起こし事業や、特産品などを情報交換しながら、農村の魅力を発信する。さらに、万博の来場者らを対象とした農村体験事業などで、農村への呼び込みも図る。

●愛知県国際博推進局は24日、ベルギーが愛知万博に参加表明したことを明らかにした。正式な参加表明は、これで63か国、6国際機関となった。

●愛知万博の海上地区と青少年公園地区の両会場を結ぶゴンドラ計画に反対している瀬戸市上之山3丁目町内会(岡田実会長)は、海上地区2・59ヘクタールの林地開発許可を取り消すように求める異議申立書を県知事に提出した。同町内会は、海上地区の開発について「地元住民として容認していないゴンドラの発着場が含まれており、手続きにも不備がある」と主張。県森林保全課では、「申立書をよく読んで対応したい」と話している。

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