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【万博】2003.01.14-01.20の動き

●県内の民間非営利団体(NPO)関係者や市民有志でつくる「県政の市民化を進める会」と、神田真秋知事の意見交換会が12日、名古屋市東区の県芸術文化センターであった。閉会後、同会発起人代表の谷岡郁子中京女子大学長は「市民とともに、県政を進める姿勢が感じられた」として、会として神田氏を支持することを決めた。

●愛知県は14日までに、愛知万博の参加国と県内の商店街が連携して、万博のPRや地元商店街の活性化を図る「1国1商店街事業」を新年度から行うことを決めた。昨年の日韓共催のサッカー・ワールドカップでカメルーン代表団が訪れた大分県中津江村が、地元の地域おこしに成果を挙げたことなどを参考に、県が地元と参加国の連携策を検討していた。県では、名古屋市、名古屋商工会議所、県商店街振興組合連合会などと、「商店街愛地球博支援実行委員会(仮称)」を設立し、開幕500日前にあたる今年11月11日から、安売りセールや万博支援イベントを打ち出していくことにしている。

●愛知万博の会場となっている瀬戸市の「海上の森」に、県の準絶滅危惧種となっているムササビが生息していることが分かり、14日、万博に反対する「海上の森を守る会」(加藤徳太郎代表世話人)や県などから約20人が現地を訪れた。
同グループなどによると、一昨年から会場周辺でムササビが皮をはいだと見られる杉が数多く見られ、昨年6月には会場内の里山で、実際に姿を見かけたという。万博の環境影響評価書にはムササビが会場内にはいないと書かれていたため、反対団体12団体がムササビの生息調査と工事延期を県や博覧会協会などに申し入れていた。昨年12月、博覧会協会が委託した業者がムササビを会場内で発見、今回初めて合同で現地を見ることにした。 この日は、夜行性のムササビの姿を見ることはできなかったが、グループでは、ムササビと思われる動物が杉の木の皮をはいだ跡があり、ヤブツバキなどの葉を食べた跡があると指摘。博覧会協会に口頭で、再度、検証するよう求めたが、同協会は明言を避けた。加藤代表は、「ムササビの生息の可能性が高い重要な生息地域と分かった。ムササビに影響のない工事方法などを考えてほしい」と話している。

●愛知県警は15日、愛知万博会期中の警備態勢などを検討する「博覧会対策課(仮称)」を4月から新設することを明らかにした。県議会各派に対する新年度予算の重点要求事業説明の中で示した。
博覧会対策課は、警備部に置き、課長以下10人前後で発足、年内には20人程度に増員する。要人警護や、混雑時の安全対策などの企画、情報収集を行う。さらに爆発物や生物、化学テロに備え、装備機材を整備するなどテロ対策強化も図る。また、空港島に開設する中部空港署(仮称)の庁舎建設を新年度から着手する。鉄筋コンクリート4階建て(延べ床面積3990平方メートル)で、用地費などを含めた総事業費は22億4000万円。署員は150−200人となる見込みで、同空港署の開設に合わせ、名古屋空港署は廃止する。

●愛知万博のマスコットキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」をあしらった旗が、今年3月以降に米フロリダ州から打ち上げられるスペースシャトルで"宇宙旅行"することになった。博覧会協会が15日発表した。坂本春生事務総長は「宇宙から帰還した貴重な旗として、万博のPRに役立てたい」と話している。

●名古屋市中区の栄町商店街振興組合は15日、「2003年商店街躍進新年祈念会」を中区栄3の名古屋栄東急インで開き、愛・地球博(愛知万博)をテーマにした講演会を催した。松原武久市長をはじめ、県や市、経済界の代表ら約140人が参加。坪井明治理事長が「商店街を取り巻く環境は、いぜん厳しいが、2年後に迫った愛知万博についてしっかりと学ぼう」とあいさつ。関係者の奮起をうながした。

●愛・地球博の海上会場予定地でムササビの生息情報が寄せられた問題で、博覧会協会は15日、ムササビが活動している可能性はきわめて低い、との現地調査結果を発表した。 調査は、環境影響評価アドバイザー会議委員ら専門家が実施。スギの木の皮をはいだ跡は、歯形の大きさなどからムササビではなくリスによる可能性が高く、すみかとなる周辺の木々の樹洞が使われた様子はなかった。

●愛・地球博の海上会場予定地でムササビの生息情報が寄せられた問題で、共産党県委員会などは17日、博覧会協会と県に対し、県民に公開の下で再調査するよう申し入れた。博覧会協会は今月実施した現地調査で、ムササビの活動の可能性はきわめて低い、と結論づけていた。

●博覧会協会は17日、愛知万博のメーン会場になる愛知青少年公園地区の最大の駐車場「西ターミナル」と愛知環状鉄道八草駅の周囲に整備する駐車場「八草ターミナル」の計画概要を発表した。西ターミナルは約15ヘクタールで、三好町や長久手町などに設ける駐車場からマイカー客を運ぶシャトルバスと団体バスが駐車する。八草ターミナルは約2ヘクタールで、愛環鉄道と会場を結ぶシャトルバスが駐車する。いずれも整備工事や会期中に発生する排ガスや騒音、振動、動植物への影響などについて調査結果と予測をまとめ、3月に発表する予定。
昨年6月に公表した愛知万博の環境影響評価書で、この2つのターミナルとゴンドラ設置、ヘリコプター発着場など八項目については、それぞれの計画が確定してから順次、環境への影響を調査、公表するとしていた。

●経済産業省から県に17日入った連絡では、エジプトとトンガが愛知万博「に参加を表明。正式表明は62カ国、6国際機関になった。

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