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【万博】2002.09.10-09.16の動き

●愛知万博参加要請のため訪欧中の神田真秋・愛知県知事は9日午前(日本時間同日夕)、ギリシャ国家経済財務省のカネラキス政策実施局長と会談した。神田知事の参加要請に対し、カネラキス局長は「『自然の叡智』という万博テーマはとても印象的だ。ギリシャは万博に参加する」と明言した。

●博覧会協会の借入金に関する文書が一部非開示とされたのは不当として、名古屋市民オンブズマンが経済産業省中部経済産業局長を相手に、非開示決定を取り消すよう求めた訴訟の控訴審が9日、名古屋高裁であった。一審の名古屋地裁は同局に非公開処分取り消しを命じたため、同局側が控訴していた。しかし同局が先月30日付で、昨年5月に一部非公開とした決定を撤回して大部分を公開したため、オンブズマン側は9日の控訴審で「訴えの利益がなくなった」と控訴の却下を求めた。判決は10月2日。

●愛知万博が協賛する初めての公営ギャンブル「第1回愛・地球博協賛競走」が14−19日、蒲郡競艇場で催される。収益の一部は博覧会協会へ寄付されるとあって、最終日には地元政財界のトップが観戦に訪れ、売り上げアップにひと肌脱ぐ。
協会の豊田章一郎会長と坂本春生事務総長、松原武久名古屋市長、磯村巌名古屋商工会議所会頭、長谷川信義愛知県副知事、鈴木公平同県豊田市長など、地元政財界のトップが顔をそろえ、最終日の優勝決定戦を観戦する。協賛レースは11月にも蒲郡競艇場で、来年2月には常滑競艇場で予定されている。

●愛知万博の主会場となる愛知青少年公園で、博覧会協会が10月17日、主要施設の建設に着手することが9日わかった。協会は当日、小泉首相ら政府首脳が出席する起工式を開く予定で、万博の工事がいよいよ本格化する。
目玉となるのは、グローバル・ハウスや高架式回廊で、海上の森には政府館などのパビリオンも建設される。協会が起工式について調整したところ、小泉首相の出席が可能な10月17日に固まった。式には、博覧会協会の豊田章一郎会長や平沼赳夫・経済産業相らも出席する。

●名鉄は瀬戸線が、万博アクセスルートの一つとして利用が見込まれ「環境にやさしいモデル路線」に位置付け、乗客参加型のごみ減量や節水などの対策を実施する。

●愛知万博の参加要請のため、訪欧中の神田真秋・愛知県知事は10日午前(日本時間同日夕)、スウェーデン外務省のロッタ・フォッジ副大臣と会談した。神田知事の要請に対し、フォッジ副大臣は「環境をテーマにした博覧会に参加できるよう準備を進めている」と、参加に前向きな姿勢を示した。
神田知事は会場計画を詳細に説明。「環境技術が進んでいるスウェーデンのさまざまな取り組みを、博覧会で示してほしい」と呼びかけた。フォッジ副大臣は「愛知万博のテーマは、今最も関心が高く、将来にとっても重要なもの。環境技術では世界で重要な位置を占めるスウェーデンとして参加を検討している」と述べ、「今年中に返事をしたい」と約束した。

●万博工事で休館中の県児童総合センターについて、県内児童文学研究者らでつくる「子どもの文化と教育を考える会」は、万博期間中に従来どおりセンターの活動を再開するよう県議会各会派に陳情した。

●愛知万博の参加要請のため、訪欧中の寺西学県会議長は13日午前(日本時間同日夜)、英国外務省のグラハム・フライ次官補と会談した。寺西議長の要請に対し、フライ次官補は「個人的には参加を希望している」とし、「国として参加を決めるには、もう少し慎重に検討したい」と述べた。フライ次官補は、「英国が参加する場合は、国としての参加になる」と述べ、そのために予算などを精査する時間が必要だとした。

●博覧会協会は13日、愛知万博の愛知青少年公園会場や海上会場でのパビリオン建設に使う建材のリサイクルを徹底し、建設廃材をできるだけ少なくするための行動計画をまとめた。
計画では、建設を請け負う業者に再生資源利用計画書や廃棄物処理計画書を工事前に提出させ、会場建設に使うコンクリートやアスファルト、材木の95%を、万博閉幕後に再資源化することを目指す。また、パビリオン建設予定地の樹木は、生えている場所からできるだけ近い位置に移植して、環境の改変を可能な限り避ける。協会では会場建設の期間中、業者が移植や建材のリサイクル可能な計画を作り、実行しているかをチェックしていく。建設に伴い発生するごみの処理状況も監視する方針。

●万博の主会場となる青少年公園を、県都市計画審議会は都市公園法に基づく「都市公園」として整備する都市計画案を可決し、知事に答申した。

●毎年瀬戸市で開かれ、根強い人気を誇る恒例の「せともの市」が、万博に間に合うように整備が始まる再開発ビルや道路工事のあおりを受けて、来年と再来年は露店会場の変更や縮小を余儀なくされる恐れがうまれた。

●環境省は万博開催期間中に、藤前干潟で連携行事を行なうことを検討していることを、「藤前干潟保全活用構想検討会」で報告した。

●愛知万博への参加招請などのためフランスなど4カ国を歴訪していた神田真秋知事が15日、帰国した。神田知事はタイ、ギリシャ、スウェーデンで愛知万博への参加を要請し、各国政府の前向きな姿勢を確認。フランスでは、寺西学県議会議長らとともに企業誘致セミナーを行い、三次元(立体的)計測装置製造のベンチャー企業「メンシ社」の進出の意思を取り付けた。中部国際空港のセールスでは、エールフランスが就航を約束したほか、タイ国際航空も増便を検討することを明らかにした。

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