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【万博】2002.04.09-04.15の動き

●開幕まで3年足らずとなった愛知万博について、愛知、岐阜、三重の3県は8日、今後一層、連携を強化するため、事務レベルの会議を定期的に開催することを決めた。
 この日、神田真秋・愛知県知事が、万博への協力を求めて岐阜、三重両県知事と相次いで会談。梶原拓・岐阜県知事との会談で、神田知事は、中部9県で設置する広域交流館(仮称)について、「7月の中部県知事会でテーマやコンセプトを議論したい」と語り、知事会に向けた事前協議を進める考えを示した。また神田知事は、北川正恭・三重県知事に対し、来年秋ごろに予定されている万博の前売りチケット発売に関連し、「優れた観光資源を抱える三重県にぜひ協力をしてほしい」と語り、万博来場者向けの観光方策づくりへの参加も求めた。

●愛知万博の会場計画に関連し、博覧会協会の坂本春生事務総長は8日、参考人として出席した県議会国際博調査特別委員会で、会場の開館時間について午前9時頃オープンし、青少年公園会場は午後10時頃、海上会場は午後6時頃をめどに検討し、愛知万博両会場の名前について再検討する考えを示した。
昨年12月に公表された基本計画では、愛知青少年公園を「青少年公園地区」、海上の森の会場を「海上地区」としており、パンフレット類でもこの呼び方が使われている。しかし、川本委員は「『海上』では、海の上の会場だと考える人もいるだろう。開幕まで3年を切ったし、名前を変えるなら、そろそろリミットだ」と指摘した。これに対し、坂本事務総長は、「いずれは考えないといけないと考えていた。青少年公園も閉鎖したので、遠くからの来場者に青少年公園地区と言っても分からないだろう」としたうえで、「プロデューサーやその道の専門家と相談して決めたい」と答えた。

●愛知万博に参加するスペインから政府代表が9日、博覧会協会を訪れ、坂本春生事務総長と懇談した。訪れたのは、政府代表のパブロ・ブラボ・ロサノ氏ら2人。博覧会協会では、坂本事務総長や担当者から、万博主会場になる愛知青少年公園などについて説明を受けた。ロサノ氏らは10日、青少年公園を視察する。また、万博への参加を表明しているモナコ公国のホセ・バディア国務大臣も10日に博覧会協会を訪れた後、青少年公園を視察する。

●県国際博推進局は9日、韓国が愛知万博に参加表明したことを明らかにした。外交ルートを通じての正式表明は、これで29か国目となる。

●愛知万博への単独館の出展を決めていた日本ガス協会(東京都港区、都市ガス233社で構成)は9日、博覧会協会に正式に出展の申し込みを行った。名称はガスパビリオン(仮称)で、敷地面積は2000平方メートルを希望している。過去に出展した大阪万博(70年)の4700平方メートルや、つくば博(85年)の3100平方メートル、花博(90年)の2800平方メートルに比べて小規模となる。出展内容は、ガス協会内に設置した特別委員会で検討していく。ガス協会では「低迷する経済情勢を勘案してやや小型にするが、十分アピールできる大きさだ」と話している。

●愛知万博への参加を検討している連合愛知(小田桐勝巳会長)は、具体的な出展計画を検討する内部組織「連合万博センター」(仮称)を6月に設置し、連合本部や各地方連合などと連携して万博参加事業に本格的に乗り出す方針を決めた。今月24日の執行委員会で設置を決定したうえで、愛知万博協会に参加を正式に申請する。一般博への労組出展は世界初。

●名古屋市が愛知万博に出展する「名古屋市館(仮称)」の総合企画プロデューサーに、歌手の藤井フミヤさんが就任する運びとなった。来週にも正式に就任する。基本構想を話し合う「出展参加懇談会」がメンバーの藤井さんを推薦し、市からの要請に藤井さんが内諾した。藤井さんは懇談会で「終わった後も名古屋市民が達成感が得られることをコンセプトにすべきだ」などと積極的に発言。推薦された直後も「やったことがない仕事で興味がある。もしプロデューサーになったら、楽しめるだけでなく、一番印象に残る内容にしたい」と抱負を話していた。

●瀬戸地区の官民で組織する2005年国際博推進瀬戸地区協議会の新年度理事会と総会が12日、瀬戸市内で開かれ、年間を通じて万博関連事業を実施し、街づくりに役立てることなどを決めた。
事業は、万博の啓発、市民参加型万博の推進、「EXPO百万本の森」基金など五つで、新たに公式マスコットキャラクターをデザインに組み入れたグッズを、8月までに制作する。グッズは、秋以降の各種イベントなどで参加者に配布する。また、市民参加型事業では、市民や児童が思い思いのカラーで図案した四方が15センチの陶板を、計1万枚、焼き上げて、万博開幕時に記念モニュメントに仕上げる。同事業には新年度、県や瀬戸市の補助で400万円を予算化した。100万本の森事業は、市内の女性団体からの寄付などで約1750万円の基金が集まっている。基金は、万博開催に合わせて造成される森林植樹に使われる。

●神田知事は静岡県庁で静岡知事と会談し、万博への協力を訴え、浜名湖花博と協力連携を確認し、滋賀県知事にも協力要請した。

●万博の見直し中止を求め有志が呼びかけ「環境アセスを学ぶ会」を開催した。経産省環境アセス評価委員の原科東工大教授らが万博アセスの問題点などを指摘し、住民が評価書案への意見を出すための学習会を行った。

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