【万博】2002.1.15-1.22の動き
●愛知万博の展示、催事計画で博覧会協会が、日本人の生活に深く根ざしている竹を日本文化の象徴として、会場内の休憩施設の建材などに使う構想を検討していることが明らかになった。構想によると、休憩施設は屋根全体を竹で覆い、中に十数人を収容できる規模にし、青少年公園会場にできるだけ多く設ける。また建材に使うだけでなく、会場内のレストランや屋台、カフェテリアでの食器、土産物店での包装紙などにも竹を積極的に活用する。
●名古屋市の愛知万博への出展内容を検討する「名古屋市出展参加懇談会」第2回会合が15日、東京都内のホテルで開かれ、出展参加のテーマに「日本のこころ」「地球のいのち」の2つを盛り込むことを決めた。一方、松原武久市長は、懇談会の中で、名古屋市館の敷地面積が約2000平方メートルとなることを初めて明らかにした。
懇談会では、市側が、昨年10月に開いた初会合で出た意見などを基にした基本構想の「骨格」を作るための素案を示した。次回2月の懇談会で骨格を固め、市民の意見を公募する。3月の第4回会合を経て、同月中旬には市の基本方針をまとめる予定。具体的な展示の方法や内容は、懇談会の推薦でプロデューサーを決めたうえで、来年度以降、検討する。
●民主党県連主催の「新年のつどい」が16日に開かれ、鳩山党代表が愛知万博について「今年が大きな正念場となる。世界に誇れる万博にするため、民主党も協力したい」と党を挙げて応援する姿勢を強調した。
●名古屋鉄道グループは17日、愛知万博で、会場の移動手段として設置が決まっているゴンドラの建設費約20億円全額を負担し、運行を手がける方針を固めた。名鉄グループは、新穂高や御岳などでロープウエーやゴンドラを運営しており、ノウハウを生かすことにした。 施設は、万博閉幕後は撤去しなくてはならず、乗客が支払う料金で採算性を保てるかどうか微妙だが、名鉄は地元開催の万博を輸送面で支援したい考えが強く、多少の赤字が出ても会場での物品販売収益などで穴埋めする方法も検討している。
●愛知万博の2会場に、地表と月面の写真を張った二つの大熱気球を浮かべ、リアルに地球と月を再現するアイデアが浮上している。1つの気球は直径が60メートルを超える世界最大級。スケールが大きく、地球環境に目を向ける愛知万博にふさわしい呼び物になると、博覧会協会は実現の検討を始めた。