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【02.10.10】「不正漁業補償」疑惑 市との関係解明を

常滑市長に知多中央民商要請

2002年10月10日 「しんぶん赤旗」

 愛知県が常滑市の一部漁協に払った中部国際空港の漁業補償費のなかに、市がからんで、それとは関係のない別の「漁業補償費」三億円を上乗せしていた疑惑が浮上している問題で、地元の知多中央民主商工会は九日、真相究明と事実関係の公開を求める申し入れを、石橋誠晃市長にしました。

 成田完二会長、佐々木勝美副会長らが、応待した片山浅夫用地担当部長らに「不況下で地域の中小零細業者が、わずかな運転資金や売上げ確保に日々骨身を削って営業努力をしている最中に、それをあざ笑うかのように多額の公金を使った裏取引は事実なら到底許せない」とする申し入れ書を手渡しました。

 民商側は「市と漁協との裏金支払いの約束をなぜ県が知ったのか。市から県への働きかけはなかったのか」「市と漁協の間で裏金を払う約束の確認書を交わしたというが、その文書を最近破棄したというのはなぜか」などとただしました。

 市側は「検察から文書(確認書)の提出を求められなかったので整理した段階で破棄した」などとのべました。

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