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【02.10.07】アサギマダラが舞う里山 三ヶ根山でマーキング会

「土砂採取断念させてよかった」

2002年10月7日 「しんぶん赤旗」

マーキングの様子 <写真>マーキングの様子

 中部国際空港見直しを考えるネットワーク(空港見直しネット)と幡豆の自然を守りたいトラストの会は五日、愛知県幡豆町の三ヶ根山でアサギマダラのマーキング会をおこないました。

 アサギマダラは、本州各地から鹿児島県・喜界島間など、長距離移動で知られるチョウです。幡豆町は、町内の山林で中部国際空港建設のための大規模な土砂採取が計画されましたが、住民らの強い反対で断念させたところ。土砂採取予定地や隣接する三ヶ根山など、一帯の里山はアサギマダラの通過地域と見られています。マーキング会は、開発から守られたアサギマダラを知り、自然の大切さを感じようとおこなったものです。

 名古屋市内や地元の人など一行十人は、幡豆里山ネットの大谷容子さん・鵑からマーキングや捕獲方法を教えてもらったあと、山中に入りました。アサギマダラは、アザミの花などの密を求めて飛びかっていました。参加者は、捕獲したアサギマダラになれない手つきでマーキングをしていました。なかには、長野県富士見町の入笠山でマーキングされたと見られるものもつかまり、長距離移動の生態に驚きの声が上がりました。

 大谷さんは「アサギマダラは幡豆の全山にいます。それだけアサギマダラが生きるための植物があるということです。幡豆の残された自然は貴重です。ここにくると私たちが自然といっしょに生きていることがわかります」と語っていました。

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