【02.06.29】中部国際空港強行で市民フォーラム(常滑)
軒先に迫る鉄道の防護壁計画
関連事業に怒りの声
2002年7月1日 「しんぶん赤旗」
<写真>事業強行に怒りの声が続いた市民フォーラム税金の巨大なムダ遣いとして建設が強行されている中部国際空港の地元、愛知県常滑市で6月29日、「中部国際空港市民フォーラム」が開かれました。
空港を考える市民の会と、日本共産党知多地区委員会が共催したもので50人が参加。空港への交通アクセスになる知多横断道路や名鉄常滑線高架事業などをめぐり、生活環境悪化が強制される住民から、建設強行への怒りの声が相次ぎました。
日本共産党の林信敏県議、佐々木志津江常滑市議、渡辺和男南知多町議が、「過大な需要予測にもとづく空港と関連開発事業の問題点」(林氏)、「空港関連事業と市民生活」(佐々木氏)、「空港建設による漁業への影響」(渡辺氏)をテーマに報告。
佐々木氏は「空港建設で市民のくらしはよくなるといわれてきたが、事業が進みだし、それとはまったく違う方向へいっている」と指摘。これを受けて市民からは「鉄道高架計画で、防護壁が住家の軒先30数センチにまでくることについて説明がなく、関係住民のだれもが知らなかった。全世帯が参加した説明会を開かせ、計画を変更させることができた」との発言が出されました。
現在の知多横断道路計画に反対している市民グループメンバーは、住民の意見を聞こうとせずに計画を押し通す、県の姿勢を強く批判しました。