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「一元化」後の名古屋空港
空中給油機基地化許されない
県議会 堀議員、県をただす

2002年3月11日 「しんぶん赤旗」
堀議員

 2005年予定の中部国際空港の自衛隊小牧基地が新鋭空中給油・輸送機配備の基地に。こんな報道が軍事航空雑誌で相次いでいます(別項)。日本共産党の堀一県議は、6日の県議会本会議で、このようなことを許さないため県の対応を強く求めました。

 問題になっているのは、自衛隊が2001年度から05年度までの中期防衛力整備計画の目玉にしているボーイング767空中給油・輸送機。現在小牧基地に配備されているC130輸送機とくらべると、貨物積載量がC130が20トンにたいし、767は30トン。航続距離も4000キロにたいし、767は6500キロ。その上、空中給油機は「空のガソリンスタンド」といわれるほどで、普通のガソリンスタンドの2、3倍分にものぼります。

 堀県議は雑誌報道の内容も示し、「これを自衛隊が持てば、いっそう本格的に外国を攻撃する力を持つ危険がある。輸送機で『国際協力』に役立つといっても、海外派兵の能力を高めることになるだけ」と指摘。県側にこの状況確認をおこなっているか、関係機関に「現状以上の部隊増設につながらない」申し入れをおこなっているかとただしました。

 県側は「防衛庁から空中給油・輸送機等を小牧基地に配備するという話は聞いていないので、申し入れなどの対応は考えていない」と答えました。

〈別項〉新鋭空中給油・輸送機の配備について、「航空ファン」3月号は「有効活用するとなれば地理的に中央部とするのが合理的であり、そうなれば現在第一輸送航空隊が所在している小牧基地が最適と思われる。小牧基地は、現在は民間空港と航空自衛隊の共用飛行場であるが、中部国際空港が完成すれば民間の航空会社はすべてそちらに移動する予定であり、スペースも十分あることになる」との記事を載せています。
 「エアワールド」3月号もほとんど同趣旨の記事を載せました。

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