自衛隊基地強化に反対、
名古屋空港存続求める3市町住民が「会」結成
2002年1月29日
「自衛隊基地強化反対、名古屋空港存続を求める会」が27日、同空港周辺の愛知県春日井市、小牧市、豊山町の住民らで結成されました。国や愛知県、関係自治体との交渉、それらに向けた署名運動や、学習、集会などにとりくむことを決めました。
2005年開港予定の中部国際空港建設にともない、名古屋空港の定期航空路線が中部国際空港に移転すること(いわゆる「一元化」)が決められ、その後の名古屋空港には現在共用している航空自衛隊小牧基地が残ることになります。これにより、現在は国土交通省がおこなっている管制や着陸帯管理が防衛庁に移管され、基地機能がいっそう強化される危険性があります。
地元自治体は「一元化」を容認する際、基地機能強化をしないこと、地域振興策の推進を条件にしており、これに反する動きに強い反発を示しています。
参加者からは「県とこの問題で話し合ったが、基地強化についてなんの見解も持っていなかった。首長や行政まかせでなく、住民が声をあげなければならないとき」などの声が出されました。
結成総会に先立ち、日本共産党の林信敏県議が講演。防衛庁管理の空港になった場合、最大級の航空自衛隊基地になる危険性を指摘しました。