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【空港】2002.04.09-04.15の動き

●名古屋と中国を結ぶ航空便が4月から一挙に2倍以上に増加した。日本航空が上海路線を新設し、北京行きを常設するほか、中国の5航空会社も軒並み増便となった。トヨタ自動車が、今秋天津で本格生産開始などが背景にある。

●県は空港島に集まる魚を、知多半島沿岸の漁場に誘導しようと、誘導漁礁設置を開始した。本年度は南知多町の豊浜・片名・師崎漁協管内海域に1ヶ所づつ設置し、05年度の空港完成までに14ヵ所設置する。

●空港建設が始まるまでの3年間の売上13億円の建設会社が、空港島護岸工事などで急速に受注を伸ばし、47億円を受注した。虚偽申請で「特定建設業」の営業許可で手配の取締役逮捕した。営業許可取り消しの可能性もあり、県・空港会社の対応に注目が集まっている。

●常滑市は、中部国際空港島内に建設するポンプ場の外壁に、下水汚泥焼却灰を再利用したタイルを採用することを決めた。夏ごろから建設を始める。外壁材としてのタイルは国の補助対象外だが、リサイクル推進事業の一環として12日に認定され、半額補助が決まった。
「空港島汚水中継ポンプ場」は地上2階、地下1階建て延べ約800平方メートル。空港島内の汚水を常滑浄化センターに送る。約14億円かけ島ブリッジ東側に建設される。外壁は面積は約1200平方メートルで、汚泥の焼却灰をリサイクルして作った白と茶の2色のタイルを使う。工事費は約1400万円。リサイクル推進事業「再資源活用型」として採択され、半額の700万円を国が補助する。同市は古くからの焼き物の町。日用雑貨からタイル、陶管、衛生陶器、植木鉢などが地場産業となっている。汚泥焼却灰のタイルは吹き付けより長持ちするほか、地場産業の振興、下水道事業のイメージアップ、資源の有効利用も図れる。ポンプ場は、開港1年前の04年3月に完成する予定。

●名古屋空港の利用促進を目的にしている「名古屋空港協議会」(会長、磯村巌名古屋商工会議所会頭)に「コミューター推進委員会」が設置され、12日、初会合と体験試乗が名古屋空港であった。推進委員会には、名古屋市と、空港周辺の2市1町の首長ら17人が出席した。今後発展が期待されるコミューター航空を利用しやすくなるよう、国土交通省など関係方面への要望活動や、コミューター路線のPR、経済界との意見交換会の実施などを決めた。同空港でのコミューター航空便は現在、3社が12都市を結んで1日23便を運航している。プロペラ機をジェット機に変更したり、1日の便数を増やしたりするなど利用者の利便も図っている。昨年4月に新規参入した航空会社は5路線を開設しており、「今後も密度の濃い、使いやすい便や路線を拡大したい」としている。

●中部国際新空港建設の見直しを考えるネットワークなどは、13日、空港問題のシンポジウムを開催した。自衛隊小牧基地強化につながる恐れや、財政危機下での聖域扱い、地元地域開発など問題山積が明瞭になった。

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